自宅にあるボードゲーム・カードゲーム(おすすめ)
ボードゲームというとオセロ、将棋、人生ゲーム、モノポリーあたりが定番ですが、ドイツを中心とする欧米諸国では毎年、数多くのボードゲームが発売されており、家族や友人とのコミュニケーションツールとして、多くの人に愛されてきました。
映画ファンが作品を監督で選ぶように、ボードゲーム・カードゲームもゲーム作家の名前が前面に押し出されています。
「新しく発売されたこのボードゲーム、この作者のファンだから、買ってみよう!」という風に、作家ベースで追いかける人もいます。
日本にもそのゲーム文化は輸入されており、僕は2009年頃にドイツ製のボードゲーム・カードゲームにはまり、その後も気になるゲームを見つけては、購入して遊んでいました。
最近もボードゲームを2つほど買い足したんですが、かなり押し入れを圧迫しており、ほとんど遊ばないゲームも多かったので、いくつかのゲームをホビーオフに持ち込んで断捨離しました。
今回は、その断捨離をかいくぐって現在も自宅にあり続ける、自分の中でどれもエース級のボードゲームを紹介したいと思います。
目次
ワニに乗る?
木製の動物を、崩さないように積み上げていくバランスゲーム。
プレイ人数は2人~4人。(後述の特別ルールを使う場合は無制限です)
本来のルールは1人ずつサイコロを振って、出た目に応じた数の動物を積んだり、他の人に代わりに積んでもらったりするゲームですが、ちょっと、そのサイコロによる応酬が面倒なんですよね。
ゲームの面白いところはジェンガなどと同じく、際どくバランスをとって積み上げていくスリルにあるので、身内では正式なルールを無視して、下でご紹介する特別ルールで遊んでいました。
ワニに乗る?の遊び方 協力プレイがおすすめ!
身内でスタンダードになっている特別ルールでは、ジェンガと同じように、参加プレイヤーが順番に1匹ずつ動物を積み上げていき、全ての動物を積み上げる事を目指します。下に、全て積み上げる事に成功した時の写真を載せておきます。
TOKYO HIGHWAY
インスタ映えする事で有名な日本製のボードゲーム。
他のプレイヤーの道路を自分の建設する道路でまたぐ or くぐる事で、自分の選んだ色の車を道路に置く事ができて、置いた車の数がポイントになります。
自宅にあるのは、最大4人でプレイできるセットですが、2人用セットなどを買い足す事で、より多くの人数で遊べます。
後半になるにつれ、道路が複雑に交差し合い、バランスゲームとしてのスリルとゲーム性も増してきます。
タントリックス(Tantrix)
ボードゲーム生産国としては珍しい、ニュージーランド産のゲーム。
何年か前に、東京のボードゲーム専門店・すごろくやに行った時に買ったものです。
プレイ人数は1~6人。
妻のバク子のお気に入りです。
赤青黄緑のラインが描かれたタイルを、同じ色のラインが繋がるように配置していき、自分の選んだ色のラインを一番長く伸ばせた人が勝ちになります。
アグリコラ 牧場の動物たち THE BIG BOX
2008年にドイツゲーム大賞を受賞した「アグリコラ」という農場開拓ゲームの要素の内、「動物を増やす」という事にフィーチャーした2人用ゲームです。
同じ種類の動物が2頭以上いると、毎ターン、その動物が1頭ずつ増えていきます。
動物が多ければ多いほどポイントになります。
農場運営が軌道に乗ると、どんどん動物が増えていき、わちゃわちゃしてきますが、そこが楽しいんですよね。
ゲーム終了時の勝利ポイントの計算が他のゲームに比べると若干複雑ですが、動物をどんどん増やして農場を大きくしていく行為そのものがビジュアル的に楽しいので、勝ち負けよりもそこを重視する感じのゲームだと思います。
この「牧場の動物たち」にはいくつかバージョンがあり、「THE BIG BOX」バージョンが2021年2月時点で最新のものです。
「THE BIG BOX」は、それまでのバージョンでは単なる丸型だった労働者のコマが人型をしていたり、石材や木材などの資源もそれぞれイメージしやすい形になっているので、今から購入するのであれば「THE BIG BOX」バージョンをおすすめします。(すでに絶版になっていますが、中古であればまだ購入できると思います)
ディクシット
カードの絵を見て単語や文章を連想し、当て合うイマジネーションゲーム。
プレイ人数は3人~6人です。
ターンプレイヤーは語り部となり、自分の手札から1枚を選んで、単語か文章を連想します。
その他のプレイヤーは自分の手札の中から、その言葉に最も近いものを選びます。
語り部が選んだカードと他のプレイヤーが選んだカードを混ぜたら、それを表向きに並べます。
語り部以外のプレイヤーは「どれが語り部が選んだカードなのか?」を考えて選びます。
この時、「全員が語り部の選んだカードを当てた」場合と「全員が語り部の選んだカードを当てられなかった」場合、どちらも語り部のポイントにはなりません。
語り部がカードを選んで言葉を考える時、あまりにも分かりやすすぎると全員に当てられてしまい、分かりづらすぎると、他のプレイヤーが誰も当てられず、ポイントになりません。
「全員正解するほど分かりやすくないけど、誰かが当ててくれる」絶妙なラインを狙うのが、このゲームの醍醐味であり、難しいところでもあります。
あやつり人形
中世ヨーロッパを舞台にしたカードゲームの名作、あやつり人形。
プレイ人数は2~7人です。
プレイヤーは毎ターン、8人のキャラクターの中から1人を選んで「操る」事で、商人であればお金を増やし、泥棒であれば他のキャラクターからお金を盗んで、そのお金を使って勝利ポイントにつながる建物を建築していきます。
商人はダイレクトにお金を増やせる便利なキャラクターですが、便利なだけに他のプレイヤーが派遣した暗殺者に狙われる事も。
なので、あえて本命の商人を外して他のキャラを選ぶなど、他のプレイヤーの動きを予測しながら自分のお金を増やしていく戦略性の高いゲームです。
毎ターン、読み合いと駆け引きで頭を使うので、1ゲームやるとけっこう疲れますが、大好きなゲームのひとつです。
ハイブ ポケット
昆虫の絵が刻まれた黒と白のコマを使って遊ぶ、2人対戦用ボードゲーム。
ほどよい厚みと重さのコマはモノとしての魅力にあふれていて、テンション上がります。
ハイブとはハチの作る巣の事で、コマの形もそれにならってハニカム状になっています。
新しく置くコマは他のコマとくっつけて置かなければならず、このルールによって、一つ一つの個体が集まって巨大な巣を構築する、社会性の昆虫の生態を表現しています。
相手の女王バチを他のコマで完全に包囲したプレイヤーが勝ちになります。
チェス
子供の頃、父にせがんで買ってもらった、世界最大級の競技人口を誇るボードゲームです。
同じ盤を使って遊べるチェッカーというゲームの駒も同梱されていたんですが、残念ながらそれは無くしてしまいました。
将棋と違って取った駒が使えないので、後半になるにつれて盤面が殺風景になっていきます。
将棋ではそこまで盤上から駒が少なくなる事が無いので、終盤はチェス独特の感覚が楽しめます。
自宅にあるチェスの駒。底面を見ると、動かせる方向が分かるようになっています。
将棋
チェスとルーツを同じくする、日本の伝統的なボードゲームです。
将棋については、今までもいくつかの記事で取り上げています。
将棋の記事一覧
どうぶつしょうぎ
将棋の女流棋士が、子供への普及用に開発した、簡易版の将棋です。
簡易版ながら、そのゲーム性は驚くほど高く、プロの女流棋士による大会が開催された事もあります。
それぞれ4つの駒を3×4マス=計12マスの盤を使って遊ぶ、2人対戦用ゲームです。
瞬間決着ゲーム シンペイ
短時間でサクッと遊べる、2人対戦用ボードゲームです。
それぞれ4つのコマを持ち合って、盤面に交互に置いていき、先に一直線に3つのコマを並べた方が勝ちです。
それだけだと単なる3目並べなんですが、盤は「上の世界」と「下の世界」に分かれており、上の世界で3つ並べても勝ちですし、下の世界で3つ並べても勝ちなのです。
上下の世界がある事で、お互いに錯覚や見落としが多くなり、自分が見えていなかったラインで3つ並べられて「やられた!」となる事もしばしばで、スリリングな戦いが楽しめます。
トランプ
これひとつで色んなゲームが遊べてしまう、カードゲーム界のコスパ王者です。
2人で遊べるトランプゲームでは「ジン・ラミー」というのが好きで、昔よくやりました。
ごきぶりポーカー
2~6人で遊べるカードゲーム。
ゴキブリ、ネズミ、カメムシなど、嫌われ者の生き物たちが描かれたカードを使って遊ぶ、一風変わったゲームです。
「このカードはネズミです」などと言って、相手が差しだしてくるカードについて、相手の言っている事が「本当か?」「嘘か?」を当てるだけなんですが、非常にヒリヒリした読み合いのゲームになっています。
正解する事ができれば、相手にカードは跳ね返り、それが相手のペナルティに。
誤答してしまった場合、そのカードが自分の手元にペナルティとして残ります。
同じ種類の嫌われ者カードを4枚ペナルティとしてもらってしまったプレイヤーは、負けになります。
カードを差し出す側としては、誰に対して差し出すかもポイント。
比較的、素直な人が狙い撃ちにされやすい傾向にありますが、他の人もそれを見てニヤニヤ笑っているような、やらしさのあるゲームです!
同じ種類の嫌われ者カードでも、1枚1枚、全部違う絵になっています。
ニムト
ウシの絵がプリントされたカードを使って遊ぶカードゲーム。
プレイ人数は2~10人です。
今年は丑年という事で、新年明けて早々に、身内で遊んで盛り上がりました。
トランプの七並べのように、4枚のカードを並べるところからスタートするんですが、そこからの流れは七並べとはかなり違います。
参加プレイヤーは1から104までの数字が書かれたカードをランダムに10枚ずつ持ってゲームを開始します。
ターンごとに、それぞれ手札から好きなカードを1枚選んで、一斉にオープンします。
オープンされたカードを、数字の小さいカードから順番に、場に出ているカードの列の最後尾のカードの内、一番数字が近いカードの後ろに並べていきます。
この時、置いたカードが列の「6枚目」になってしまうと、その列をごっそり、マイナスポイントとして受け取らなければならず、このマイナスはゲーム終了時まで消す事ができません。
なので、他のプレイヤーの動きを予測しながら、列の6枚目にならないように、出すカードを考えるんですが、人数が多ければ多いほど予測は困難になります。
一撃のマイナスが非常にでかいので、「嘘でしょ!?」「安牌だと思って、これ捨てたのに!なんでだよ!」というような阿鼻叫喚が生まれ、とても盛り上がります。
ワードバスケット
しりとりの進化形とも言える、国産のカードゲーム。
プレイ人数は2~8人です。
ひらがなの50音が書いてあるカードを使って遊びます。
場に出ているカードの文字で始まって、手札のカードのいずれかの文字で終わる言葉を考えて素早くカードを出していく、「単語力」と「反射神経」のゲームです。
例えば場に出ているカードが、ひらがなの「り」で、手札に「す」があった場合「リンス!」と言って「す」のカードを場に出す事ができます。
そして、カードを出す順番は、決まっていません。早い者勝ちです。
一番早く手札を出し切ったプレイヤーが勝ちになる、白熱するカードゲームです。
コロレット
色鮮やかなカメレオンが描かれたカードを使って遊ぶ、2~5人向けのカードゲームです。
同じ色のカードを集めれば集めるほど得点になるんですが、気を付けなければいけないのは、プラスになるのは3色目のカードまでで、4色目以降のカードはマイナスになってしまうという事。
できるだけ「少ない色数のカードを、沢山集める」のがいいんですが、それが意外と簡単ではないんですね。
あと1枚だけでも、手持ちのカードと同じ色を引いて、ポイントを増やしたい!
と思ってカードを引くんですが、全然別の色のカードを引いてしまったり。
カードをめくるか、場に置かれたカードの列を取るか、やる事は単純なんですが、読みと直感を揺さぶられる、絶妙なゲームバランスになっています。
ジェンガ
バランスゲームの巨塔、ジェンガ。
崩さないよう、片手でブロックを1本ずつ順番に抜いていくだけ、というシンプルなルール。
複雑なルールのゲームと違って、何年遊んでいなくても、すぐに遊べるのがいいですよね。