大洞の水場で野鳥観察
野鳥観察・撮影スポットとしてバードウォッチャーの間では知られている、山中湖の「大洞(おおぼら)の水場」に行ってきました。
この大洞の水場、初めてその名を知ったのは、バードウォッチャーの方が書いているブログだったと思います。
そのブログで、大洞の水場という場所は水が湧き出て多くの鳥が集まる屈指の野鳥観察スポットだという事を知り「へぇ~、そんな場所があるんだ。その内行ってみたいな」とぼんやり思っていました。
今回、ちょうど富士五湖地域に行く用事が入ったため、これはチャンスと大洞の水場に行ってみる事しました。
大洞の水場へ
今回、事前に大洞の水場への行き方をネットで調べたんですが、かなり苦労しました。Googleマップなどには載っていないため、バードウォッチャーの方のホームページやブログを手掛かりに情報収集をしたのですが、詳細な解説をしているページが少なく、なかなか大変でした。
下のページを参考にさせていただきました。
ありがとうございます。
午前8時頃、山中湖畔のセブンイレブン旭ヶ丘の向かいにある共同駐車場に車を停め、旭日丘の交差点まで歩き出しました。
旭日丘から林道に入り、登り坂を歩きます。
途中、ワイルドな廃墟がありました。
シカの群れ
そのまま歩いていると、突然、暗い林道を横切ってシカの群れが現れ「うぉっ!」と声が出てしまいました。10頭くらいだったと思います。山中湖はシカが多いとは聞いていましたが、体の大きな生き物が突然群れで現れるとこんなに迫力があるんだと実感させられました。
富士五湖地域は、前日の夜に少し雪が積もりました。
その新しい雪の上に、シカの足あとがついていました。
ミソサザイとの初遭遇!
大洞の水場の少し手前を歩いていた時、視界の端で何かが動くのを感じ、そちらに目を向けると、影のように黒い小さな鳥が、木陰に留まっていました。「あっ、この鳥は見た事があるぞ。カヤクグリだ!」と、現地で観察した時はそう思ったんですが、後で調べてみると、実はカヤクグリではなくミソサザイでした。
ミソサザイは体が黒っぽく、暗いヤブを好むため見つけるのが難しい鳥で、いつかは見てみたいと思っていました。
このミソサザイに会えただけで来た甲斐はありましたね。
丸っこくてかわいいミソサザイ。
水場に到着!
水場近くの地蔵堂の手前から、水場へ降りていく事ができます。下に降りると、すぐそばに木材でできた壁のようなものがあり、そちらへは進めないので、逆方向に行くと水場へ行く事ができます。
水場に辿り着くと、先に来ていたバードウォッチャーの方が、三脚に一眼レフをセットしてチェアに座り、じっと鳥を待っていました。
斜面から、水が湧き出ています。
湧き出た水は、周辺に水たまりを作っています。
先に来ていたバードウォッチャーの方に教えていただいたんですが、このスポット、夏は多くの鳥が来るんですが、今の時期はそこまで多くはないそうです。
それでも、水場にやってきて水を飲むシジュウカラや、ルリビタキのメスを観察する事ができました。
木をつつくコゲラ。
水場周辺の森の色んな場所から、コゲラやアカゲラがコツコツと木をつつく音が聞こえてきました。
写真は撮れませんでしたが、双眼鏡でアカゲラも観察する事ができました。
水場に設置されていた気温計。マイナス1~2度を示していました。
1時間ほど粘りましたが、水場に水を飲みに来た野鳥は2羽だけでした。
夏にはオオルリの観察地として有名な場所なので、次回は夏に、チェアを持参してじっくりと鳥を待ちたいと思います。