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僕がこよなく愛する旅マンという漫画

僕がこよなく愛する旅マンという漫画

今回は、僕がこよなく愛し、何度も読み返している漫画「旅マン」についてご紹介します。

旅マンとは

旅マンは、漫画家・ほりのぶゆきによる「旅+特撮ヒーロー」というコンセプトの、異色のギャグ漫画です。
ビッグコミックスピリッツの1999年11月1日号から2000年5月22日号にかけて連載され、全1巻の単行本にまとめられました。

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旅マンのあらすじ

ある日、旅マンは東京の下落合、地下500メートルにある旅マン基地で目覚めます。

しかし、旅マンは自分自身についての記憶が全く無い事に気づきます。

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謎のマイクから送られてくる指令を受け、日本の各地に旅をする事になるのですが、その旅には「五つの誓い」という、守らなければならないルールが課せられていました。


僕がこよなく愛する旅マンという漫画

【旅マン五つの誓い】

・毎週一回必ず旅すること
毎週旅しないと死ぬ体にできてるのだ、旅マンは。

・高速移動禁止
ある一定のスピードを越えて移動することは、旅マンの生命を著しく縮めることに……
やがて死が……

・日帰りであること
旅マンのエネルギーは、旅マン基地でしか補給できない。
エネルギーが切れると死ぬ。

・目的は必ず遂行すること
できなかったら死ぬ。

・我々の正体について詮索しないこと
したら死ぬ。


さらにこれに加えて「必ず前回より遠くへ行かなければならない」というルールもあり、「日帰りであること」というルールと両立させるため、後半は時間との戦いで旅を楽しむどころではなくなっていきます。

こうした数々の縛りによるゲーム要素も、旅マンという作品の魅力のひとつになっています。

実際に作者が旅をしている!

旅マンが色んな場所に旅をする時、必ず事前に作者のほり氏と担当編集者が現地に旅をして、そこでの体験を元に漫画を描いています。

旅マンは漫画であると同時に、実際の旅をベースにした旅本でもあるんですね。

訪れるスポットのチョイスが絶妙!

日本各地を日帰りで旅する旅マン。

その、訪れるスポットのチョイスも絶妙です。

ど真ん中の観光名所をあえて外したり、行っても、カジュアルな観光とは違った切り口で、その場所をとらえるのが旅マン流です。


第1話~2話は東京・大手町の皇居を訪問。

第3話は東京・上野で、失われた上野大仏の頭部に遭遇。

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第10話は茨城県・筑波山のガマランドの異様な雰囲気に呑まれます。

第12話は、千葉県・行川アイランド(2001年に閉館)でフラミンゴショーを鑑賞。


僕がこよなく愛する旅マンという漫画

旅マンを読まなければ一生知る事がなかったであろう、いい具合にひなびたスポットが次から次へと登場し、飽きずに読む事ができます。

ひとつひとつのスポットが興味深いのはもちろん、それに対する旅マンのリアクションやツッコミが面白く、それぞれのスポットを疑似体験しているかのような感覚を味わえます。

旅マンのライバル・旅魔人ぶるる

旅マン 旅魔人ぶるる

旅マンのライバルとして登場するのが「旅魔人ぶるる」です。

旅マンの行く所、どこにでも現れ、旅マンを妨害したり、かと思うと単に連れ立って旅をしたり、敵か味方か分からない、謎の存在です。


旅マンが旅に精神性を求めるのに対し、ぶるるは予定調和な観光やお土産などを好み、2人の旅に対する姿勢は対照的です。

単行本の装丁が秀逸!

僕がこよなく愛する旅マンという漫画

旅するヒーローの作品という事で、駅弁をイメージした旅マンの表紙。
実はこれ、単行本ケースの表紙なんですね。

僕がこよなく愛する旅マンという漫画

こちらが、単行本本体の表紙です。
駅弁の中身をイメージした写真なんですが、すごい構成の駅弁ですよね。
この写真自体がボケになっている訳ですね。

各品目を単独で見ると美味しそうなんですが、全体的には全然美味しそうに見えないのがすごいなと思っています。

旅マンのイラスト

旅マンが好きすぎて、イラストも描いてしまいました。

旅マン まとめ

特撮ヒーローのパロディマンガとしても、B級スポット満載の旅本としても楽しめる大傑作「旅マン」。

リアルな旅に制限がかかるご時世ですが、旅マンで全国津々浦々、B級スポットの旅を疑似体験してみてはいかがでしょう。

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この記事を書いた人
せみやま せみやま
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