「オランウータンとともに」と寝取られ
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10年ほど前に上下巻で購入し、今は手元に無いんですが、この本、生物科学の本としては異質な、ある強烈なエピソードが赤裸々に書き綴られており、その事が今でも記憶に強く残っています。
共同で研究を行っていた作者の夫ですが、定点観測をしていたオランウータンの母子の赤ちゃんが死んでしまった事に深いショックを受け、それでも研究を熱心に続けようとする作者と、心の距離が空いてしまいます。
その事が理由かどうかは分かりませんが、なんと夫は身の回りの世話をしてくれていた現地の女性と恋愛関係になり、作者と別れる道を選んだのです。
そういう状況が発生した事も、それをそのまま書いた事もすごいなと思いました。
この本に関しては、上記の寝取られエピソードの事だけが強烈に記憶に残っており、オランウータンの生態についても相当なページが割かれていた筈なんですが、そちらはほとんど覚えていません。