アリのエサ紛失事件
昨日は日光浴も兼ねて、庭にしゃがんでアリの観察をしていました。
クロオオアリの巣の周辺で、たくさんのアリが忙しく歩き回っているのを見ていたところ、一匹のアリが、小さなイモムシを運んでいるのに気づきました。
イモムシは体をくねらせて逃げようとしていましたが、アリにしっかりつかまれて、逃げられずにいました。
巣穴にイモムシを引き込むところが見られそうだな…と、そのアリを目で追っていたのですが、アリって基本的に常に一直線に歩こうとするので「こっちは道が険しいから迂回しよう」みたいな事にはならないんですね。
そのアリも、比較的平坦なルートはあるのに、巣穴を一直線に目指すので、イモムシが草やら葉っぱやらに引っかかって、なかなか上手く進めずにいました。
そしてとうとう、草が折り重なったところでイモムシを落としてしまいました。
野生の嗅覚で、すぐに回収するのかな?
と思って見ていたんですが、どうもイモムシはかなり深いところに落ちてしまったようでした。
アリも相当粘って、辺りをくまなく探索していたんですが、結局回収できず、やがてあきらめて別の獲物を求めて去っていきました。
イモムシにとっては、まさに起死回生の出来事でした。
小さな生き物たちの世界で、こんな風にして
日夜、命をかけた攻防が行われているのだな…と、
すごい気持ちになりました。