日本野鳥の会のオンライン探鳥会に参加!
このイベント「ニコンモナーク探鳥会オンライン」は、元々は日本野鳥の会主催、双眼鏡メーカーのニコン協賛で、実際に参加者が現地に足を運ぶ探鳥会として継続的に行われていたものです。
ニコンのモナークという双眼鏡は非常に優秀な双眼鏡で僕も愛用しています。
リアルのイベントでは双眼鏡を持っていない初心者の方向けにモナークの双眼鏡を貸し出し、バードウォッチングを楽しむ事ができました。
2020年からは新型コロナウイルスの影響で、人が集まる事が難しく、イベントは中断していましたが、今回オンラインでの探鳥会という形で開催される事になりました。
Zoom + YouTubeライブによるオンライン探鳥会
今回、日本野鳥の会の本部をスタジオとして、日本野鳥の会普及室の方が司会を、主席研究員の安西さん(テレビにもよく出演されているそうです)が解説として参加。そして東京湾の三番瀬にいる2名のスタッフさんが持つ望遠鏡とカメラがインターネットに接続され、Zoomを経由してYouTubeライブにリアルタイムで配信されました。
現地のスタッフさんが操る望遠鏡から配信されたミヤコドリ。
長くて赤いクチバシを使って貝などを食べる、ハトより少し大きい鳥です。
こちらはチドリ科のダイゼン。
体が大きく美味である事から、かつて宮中の食事を司る大膳職に用いられたのが名前の由来だと言われています。
クチバシが上方に沿っているソリハシシギ。
ユーモラスな見た目の鳥ですね!
おおあくびをするカモメ類のウミネコ。
カモメの仲間は大きなあくびをするのが特徴なのだそうです。
普段見られない鳥の、図鑑だけでは分からない特徴について観察し、解説も聴く事ができて、とても面白かったです!
大型カモメのセグロカモメ。
大型カモメはカラスより大きいそうで、近くで見たら、かなり迫力がありそうですね。
群でエサを突っつくハマシギ。
クチバシが長いのが特徴です。
こちらはミユビシギ。
ハマシギによく似ていますが、クチバシが短く、足指の数が3本、体色が白っぽいなどの特徴で見分ける事ができます。
干潟の上でワサワサ動いていたのはコメツキガニ。
干潟はこうした無数の小さな生き物が棲んでおり、それを食べる鳥たちの命を育んでいます。
上のコメツキガニのように、干潟は色んな命を育む場所で、あらゆる環境の中でも特に生物生産性が高い場所なのだそうです。
実際に、干潟に棲む小さな生き物や、それを食べる鳥たちの姿を見られた事で、山梨県という内陸の県に住んでいる自分にとっては馴染みのなかった干潟という場所を、とても立体的に感じる事ができました。
日本野鳥の会の皆さん、とても楽しい時間をありがとうございました!!
解説の安西さんのお話の中で、特に印象的だった事をメモ代わりに箇条書きにして、この記事を締めとしようと思います。
・ミユビシギはハマシギよりよく動く。
・ミユビシギ、ハマシギはムクドリサイズ。
・ダイゼンはハトよりちょっと小さい。
・ミヤコドリはハトより少しデカい。
・ユリカモメはカモメ類の中でも内陸を好む傾向。川などの淡水にもいる。
・ウミネコはカラスサイズ。
・ウミウとカワウは見分けづらいが、東京湾の内側にいるのは、ほとんどカワウ。外海にいるのはウミウ。
オンライン探鳥会で見られた鳥
・ミヤコドリ・ミサゴ
・ダイゼン
・ウミネコ
・ユリカモメ
・セグロカモメ
・ミユビシギ
・ハマシギ
・カワウ
・ソリハシシギ