大黒天とマハーカーラ(大いなる暗黒)
金櫻神社に初詣に行った時、小さなお堂に祀られている大黒さまにお参りしました。
金櫻神社の大黒天が、今までに見たどんな大黒さまよりもニッコニコでとても印象に残り、思わずネットで大黒天について調べてしまいました。
調べていく内に、大黒天のルーツについて、興味深いことが分かってきました。
引用:Rinzai
めちゃくちゃ、おどろおどろしいですね。
この恐ろしい姿をした神様が大黒天のルーツとは、初めて知った時は驚きましたが、そう言えば名前に「大黒天」と、「黒」の一文字が入っていますね。
遠くインドから伝わってきてから数百年の時を経て、見た目や描かれ方は大きく変化しましたが、名前にはかつての名残を今も残していると言うのが、逆にすごい事のような気がします。
ヒンドゥー教におけるマハーカーラは腕が4本で3つ目、一千万の破壊の黒炎の輝きを放ち、8か所の火葬場に囲まれて暮らしているという、恐るべき暗黒神です。
引用:真・女神転生
スーファミのRPG「真・女神転生」では、他の悪魔(女神転生シリーズでは神も天使も悪魔も妖怪もまとめて「悪魔」と呼ぶ)を合体させる事で、マハーカーラを作り、仲魔にする事ができます。
(ゲーム内での呼称は「マハカーラ」)
シヴァ神はヒンドゥー教の神の中でも特に影響力を持つ神の1人です。
という事は、シヴァ神も大黒天のルーツという事になる訳で、ちょっと頭が混乱します。
引用:真・女神転生
シヴァも、真・女神転生に登場しており、自分にとっても馴染み深い存在でしたが、まさか大黒さまのルーツだったとは…。
そのルーツゆえに、日本に渡来した初期の段階では、憤怒の表情をした戦いの神として造形される事が普通でした。
福岡・観世音寺にある大黒天立像は、とても険しい表情をしており、戦闘神としての面影を色濃く残しています。
今の大黒さまのイメージである「柔和」「米俵」「うちでのこづち」などの要素は、大国主と習合した事によるものなんですね。
名前が似てるからといって、元々のマハーカーラのイメージと180度違う存在になった大黒さま。
「俺もね、こう見えて昔はやんちゃしたもんさ」的な感じなんでしょうか。
放光寺では毎年4月29日に大黒天祭りが行われており、境内には大黒さまの像が複数ありました。
三頭身の大黒さま! 頭が大きくてかわいいですね。
こちらは岩の表面に彫られていた、小さな大黒さまです。
先月、
金櫻神社の大黒天が、今までに見たどんな大黒さまよりもニッコニコでとても印象に残り、思わずネットで大黒天について調べてしまいました。
調べていく内に、大黒天のルーツについて、興味深いことが分かってきました。
目次
大黒天のルーツはヒンドゥー教の神「大いなる暗黒」マハーカーラ
日本では七福神の一員として、ニコニコと笑顔を絶やさない大黒天ですが、そのルーツはヒンドゥー教の神様「マハーカーラ」だと言われています。引用:Rinzai
めちゃくちゃ、おどろおどろしいですね。
この恐ろしい姿をした神様が大黒天のルーツとは、初めて知った時は驚きましたが、そう言えば名前に「大黒天」と、「黒」の一文字が入っていますね。
遠くインドから伝わってきてから数百年の時を経て、見た目や描かれ方は大きく変化しましたが、名前にはかつての名残を今も残していると言うのが、逆にすごい事のような気がします。
ヒンドゥー教におけるマハーカーラは腕が4本で3つ目、一千万の破壊の黒炎の輝きを放ち、8か所の火葬場に囲まれて暮らしているという、恐るべき暗黒神です。
ゲーム「真・女神転生」に登場するマハーカーラ
引用:真・女神転生
スーファミのRPG「真・女神転生」では、他の悪魔(女神転生シリーズでは神も天使も悪魔も妖怪もまとめて「悪魔」と呼ぶ)を合体させる事で、マハーカーラを作り、仲魔にする事ができます。
(ゲーム内での呼称は「マハカーラ」)
シヴァ=マハーカーラ=大黒天?
大黒天のルーツであるマハーカーラですが、同じくヒンドゥー教の神である、シヴァ神の化身なのだそうです。シヴァ神はヒンドゥー教の神の中でも特に影響力を持つ神の1人です。
という事は、シヴァ神も大黒天のルーツという事になる訳で、ちょっと頭が混乱します。
引用:真・女神転生
シヴァも、真・女神転生に登場しており、自分にとっても馴染み深い存在でしたが、まさか大黒さまのルーツだったとは…。
大黒天の憤怒像
元々は、恐るべき暗黒神だった大黒天。そのルーツゆえに、日本に渡来した初期の段階では、憤怒の表情をした戦いの神として造形される事が普通でした。
福岡・観世音寺にある大黒天立像は、とても険しい表情をしており、戦闘神としての面影を色濃く残しています。
大国主との習合
日本に伝わった大黒天は、「名前が似てるから」という驚きの理由で、日本神話に登場する大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一視されるようになっていきました。今の大黒さまのイメージである「柔和」「米俵」「うちでのこづち」などの要素は、大国主と習合した事によるものなんですね。
名前が似てるからといって、元々のマハーカーラのイメージと180度違う存在になった大黒さま。
「俺もね、こう見えて昔はやんちゃしたもんさ」的な感じなんでしょうか。
塩山・放光寺の大黒天
以前、武田信玄の菩提寺として有名な恵林寺に行った時、その近くにある放光寺もいいお寺だとおすすめされ、行ってみた事があります。放光寺では毎年4月29日に大黒天祭りが行われており、境内には大黒さまの像が複数ありました。
三頭身の大黒さま! 頭が大きくてかわいいですね。
こちらは岩の表面に彫られていた、小さな大黒さまです。