国立科学博物館のニホンオオカミと剥製たち
2022年の6月、上野を訪れる機会があり、しばらく行っていなかった「国立科学博物館」に行ってみました。
上野を訪れる機会というのは、仲良くしていただいているイラストレーターのすすむさんの展示にお邪魔した時の事です^ ^ ↓
上野の国立科学博物館には「大地を駆ける生命」というコーナーがあり、そこは大型哺乳類~小型鳥類まで、いろんな生き物の剥製がずらりと並んでいます。
そこには、僕が大好きな動物であるニホンオオカミの貴重な剥製も展示されており、以前も訪れた事はあったんですが、久しぶりに行きたいなと思っていたのでした。
目次
国立科学博物館 地球館3F「大地を駆ける生命」
国立科学博物館は地球館と日本館の2館に分かれており、日本館が日本の地質学や日本の生き物にフォーカスしているのに対し、地球館は地球環境の変動や生命の進化、世界の生き物をテーマにした、地球全体の生命史を感じる事ができる展示内容になっています。
その地球館の3Fは、フロア全体が「大地を駆ける生命」というエリアになっており、色んな生き物の剥製を見る事ができます。
ラクダやエランドなど、巨大な生き物の剥製も展示されており、薄暗い照明の効果も相まって、ものすごいインパクトがある展示になっています。
前情報無しで、初めて訪れた時は「…すごい空間だな…」と圧倒されました。
動物図鑑でよく見かける、知っているつもりでいた生き物も「え、こんなにでかかったの??」「あれ?意外と小さいな」など、剥製を見て脳内のサイズ感を修正される、という面白い経験ができる場所でもあります。
自分の中で「ラクダとエランド、でかすぎない??」というのは、訪れる度に思う事だったりします。
ニホンオオカミ
1905年に絶滅したニホンオオカミ。
その剥製は世界でも4体しか無く、その貴重な1体が国立科学博物館に展示されています。
ニホンオオカミのサイズはシェパード犬くらいで、世界のオオカミの中でも小型の部類でした。
足に縦に走っている黒い模様が、ニホンオオカミの特徴です。
ニホンオオカミと日本人の特異な関係については、下の記事に詳しくまとめています。
イランド
初めて見た時に、一番驚いたのが、イランドの剥製です。
アフリカスイギュウの隣に立っていますが、ものすごく大きいんです。
見た目は標準的なレイヨウとか、ガゼル類に近い姿をしているんですが、サイズ感がおかしいんですね。
図鑑で見ただけでは、このサイズ感は感じ取れなかったです。
何度見ても圧倒されます。
アフリカでは、イランドを家畜化しようと試みた事もあったようですが、体が巨大な上に、驚くと3mほどジャンプする事もあるそうで、家畜として扱いやすい生き物ではないため、大規模に飼育される事はありませんでした。
タスマニアタイガー(フクロオオカミ)
オーストラリアのタスマニア島に生息していた有袋類の肉食獣、タスマニアタイガーです。
ニホンオオカミの隣にいました。
この角度から見て、一瞬何の動物だか分からなかったです。
マレーバク
マレーバクもいました!
ディンゴ
オーストラリアの野生犬、ディンゴもいました。ユキヒョウ
こちらはユキヒョウ。大型ネコ類ですが、吠える事ができないのが特徴です。
ライオン
ライオンもいます。たてがみが短めの個体ですね。
ヒグマ
ヒグマもいます。ハイイロオオカミ
ユーラシア大陸~北アメリカ大陸に分布するハイイロオオカミです。
ニホンオオカミとは亜種の間柄なんですが、模様など、だいぶ雰囲気が違いますね。
ジャイアントエランド
先ほどのイランド(エランド)の近縁種で、より大きなジャイアントエランドです。トキ
日本を象徴する鳥と言われたトキ。
日本にいた個体群は全て絶滅してしまいましたが、中国産のトキが国内で繁殖・放鳥が行われています。
カラカル
西アジアからアフリカにかけて生息するカラカルは、ユニークなポーズで展示されています!
まとめ
国立科学博物館の「大地を駆ける生命」(剥製ブース)について、ご紹介させていただきました。本やネットを通して生き物を見るだけでは得られない、生き物の持つ存在感のすごさを感じられる場所で、まだ訪れた事が無い方には、ぜひ一度足を運んでほしい場所です。
おすすめです!!