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新機動戦記ガンダムW 全話観た感想

2022年1月28日

新機動戦記ガンダムWを全話観たので、感想を書いてみたいと思います。
※ネタバレしています。


全話観た理由

妻のバク子がガンダムWが好きで、その事は以前から知っていたんですが、僕自身は観た事がありませんでした。

美少年が沢山出て来る女性向けガンダムという印象の作品で「メインターゲットは俺のような人間じゃない」という認識があり、それは実際そうだと思います。

どういう経緯か忘れましたが、バク子とガンダムWの話になり、


バク子
バク子
ガンダムWって、5人の少年それぞれにサポートする博士が1人ずついるんだよね。

5少年と5博士が出てくるの。

そんなガンダムってある??


と、思いもよらない話が飛び出してきたのです。

5少年に5博士…?

それは知らなかった…博士多いな!

ガンダムWって少年と博士のバディものだったんだろうか?
なんか、思ってたのと違うぞ…?

と、気になってしまい、バンダイチャンネルという配信サービスの見放題プラン(月額1100円)に登録して、見始めたのでした。


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
5博士の肖像。

お話のイントロ

人類の宇宙進出が進み、複数の宇宙コロニーにその生活圏を広げる未来。
地球圏統一連合という組織が各国を支配し、コロニーに対して圧制を敷いていた。

その圧制に対抗するため、5人の博士がそれぞれガンダムを作り、戦闘兵器として訓練を積ませた少年をパイロットとして地球に派遣。

彼らの目的は地球圏統一連合の支配体制を崩す事だった。

少年の一人ヒイロ・ユイは少女リリーナと出会うが、目的のために手段を選ばないヒイロはリリーナを殺そうとする。

「お前を殺す」(殺すとは言ってない)

作中でヒイロはリリーナに「お前を殺す」と何回も言いますが、結局一度も殺しません。

しかし、一発目の「お前を殺す」は実に印象的でした。


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
転校生としてやって来たヒイロにパーティーの招待状を渡すリリーナですが、ヒイロは非情に招待状を破り捨てます。

新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
「ひどい…」と涙を浮かべるリリーナ。
ヒイロはその涙をぬぐいます。

この時点で流れがおかしいですが、それでも笑みを浮かべるリリーナに一言、


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
「お前を殺す」


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
「何なの…この人…」


作品中、最も共感できるセリフかもしれません。


このシーンは1話の終盤にあたり、バンダイチャンネルで無料で見られるので、ここだけでもぜひ見てほしい所です。

存在感のある女性キャラクター

美少年が活躍するガンダムという印象の強かったガンダムWですが、リリーナを始め印象的で行動力のある女性キャラクターが多く、女性が活躍する物語だったりします。

少年たちはゼロシステムという精神を揺さぶられるシステムに翻弄されたり、いまいち何を考えてるかよく分からない、あまり感情移入しきれないキャラが多いんですが、例えばリリーナは完全平和主義という理想を掲げ、いかなる境遇の中でも断固としてそれを貫こうとします。

レディ・アンとチャー研の共通点

チャージマン研!というアニメが「マツコ&有吉の怒り新党」という番組で紹介された事がありますが、そのチャージマン研、略してチャー研を思わせるシーンがありました。

チャージマン研!第35話「頭の中にダイナマイト」では、体の中にダイナマイトを仕掛けられたボルガ博士を、主人公の研が非情にも飛行機から外へ放り出し、博士を空中で爆破させて自分は助かるという、ヒーローアニメの主人公らしからぬ行動をとっていました。


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
ガンダムWでは「セプテム将軍」というキャラクターが、OZの幹部レディ・アンの手によって「用済み」とされ、空中に放り出されました。


新機動戦記ガンダムW 全話観た感想
さらに、そのまま放っておいても確実に墜落死するにも関わらず、頭を狙ってきっちりとどめを刺すというオーバーキルを披露。

レディ・アンは平和大使であったリリーナの父も暗殺しており、ストーリー序盤に凄まじい緊張感を生み出す存在でした。

ゼクスは逆襲のシャアのシャアと色々被ってる

ゼクス・マーキスというシャアっぽい仮面を被った人が出て来ます。
こういうシャアっぽい人がいると話が盛り上がりますが、後半、あらゆる行動が「逆襲のシャア」っぽすぎるのが気になりました。

巨大戦艦を地球に落として人類を覚醒させる、もしくは浄化する。

その行動理念と発想は逆襲のシャアのシャアそのもので、物語の終盤はそんなゼクスとガンダムの戦いになるので、あまり新しいものを観ているという感じは無かったです。

全体的な話の流れ

ざっくりと全体的な話の流れを書くと、下のような感じになります。

・地球圏統一連合が圧制を敷いて、コロニーが困る

・5博士が5ガンダムを作り、5少年を訓練して地球に投下

・地球圏統一連合の武力組織だったOZ(オズ)がクーデターを起こして成功させる

・OZと組んでいたロームフェラ財団がOZを裏切って支配に乗り出す

・コロニーは他の勢力に支配されていたがホワイトファングという武力組織が出来る

中盤から後半にかけてクーデターや新勢力の登場が相次ぎ「こいつが当面の敵でガンダムたちの倒すべき敵なんだな」と思ってた人が退場して一線を退いたり、拍子抜けさせられたり、話がどう転んでいくのか読めなくなる事が多かったです。

・リリーナの兄ゼクスはOZに所属した後、リリーナが率いる平和国家サンクキングダムを守ろうとするが、サンクキングダムは崩壊。

・ゼクスはホワイトファングの代表になり、急に「諸悪の根源の地球滅ぼす」と言い出す。

・OZの代表トレーズは地球を統一し、ホワイトファングに対抗しようとする。

・ガンダムのパイロットたちはホワイトファングにもトレーズにもつかず、平和のために戦う。

まとめ

後半はコロニーの武装勢力を指揮するゼクスと地球を統一したトレーズ、第三勢力としてのガンダムの三つ巴の戦いになりますが、ゼクスとトレーズの行動規範があまりピンと来ないので、あまり物語に入り込めませんでした。

特に、コロニー生まれでもないゼクスがコロニーの武装勢力ホワイトファングの代表になる辺りは「なんでそうなるの??」という感じで納得感は無かったです。

何か、そこに至る印象的な出来事を用意してくれたら良かったのかなと思います。

ガンダムの乗組員たちについては、パイロットの知覚を広げる「ゼロシステム」というのがあるんですが、後半「ゼロシステムの導き」「ゼロシステムが見せてくれた未来」みたいな事を言い出して、それを行動の指針にし始めるんですね。

ゼロシステムというものを、話を都合よく動かすための道具として便利に使いすぎてない?という気はしました。


後半のストーリーにはちょっと入り込めないところがありましたが、セル画アニメで描かれるモビルスーツの戦闘、ビームサーベルでモビルスーツを次々と真っ二つにするシーンの爽快感は、ガンダムの色んな作品の中でもかなりレベルが高いものに感じましたし、ヒイロの「お前を殺す」やレディ・アンのチャー研オマージュ(?)など、ネタ的に楽しめる部分は多く、観れて良かったです!
この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
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