ハーパーズ・ミルと吉祥寺カレーの系譜(山梨県甲府市)
お店は、以前ブログでご紹介した山梨県地場産業センター(かいてらす)の向かいにあります。
目次
甘すぎず、スパイシーなハーパーズ・ミルの欧風カレー
スペシャルカレー(1100円)
肉・エビ・野菜・キノコ入り。
初訪問の今回、僕はスペシャルカレーを、妻のバク子は野菜カレーを注文しました。
辛さが三段階で選べます。
一番辛くない「普通」をチョイスしたんですが、それでも欧風カレーにしては辛みが強めでした。
欧風カレーではあるんですが、甘さは強くなく、酸味は弱めで好みの味でした。
コクと深みを感じるカレーで、具はよく煮込まれていてとても美味しかったです。
つけ合わせの福神漬けとラッキョウ。
ハーパーズ・ミルのカレーの原点は吉祥寺「まめ蔵」
ハーパーズ・ミルのカレーの源流は、東京・吉祥寺のカレーの名店「まめ蔵」である事が、ハーパーズ・ミルのホームページで店長の坂田ひさしさんによって語られています。たまたま吉祥寺の街をぶらぶらしていると、アルバイト募集のはり紙が目にはいった、それがカレーと珈琲の店「まめ蔵」との出会い。
おいら女房と二人、店のマスターに会って訳を話たんだ、店を開きたいから雇ってくれないかって、それから「まめ蔵」で働くことになった。
マスターの南さんはその時、版画やイラストの勉強をしていて、カレー屋をしながら自分のやりたいことをやっていたのさ。
ハーパーズ・ミルHP About Harper’s Millより引用
フォークシンガーを志していた坂田さんは、カレー屋を営みながら自分のやりたい事をやっていたまめ蔵のマスターの生き方に、強い感銘を受けたそうです。
ハーパーズ・ミルはカレーとコーヒーのお店でありつつ、ライブ会場やギャラリーにもなる、カルチャーの発信地として存在しているんですが、そういう理由があったんですね。
まめ蔵で3年間働いた坂田さんは、1985年1月に山梨県甲府市で「ハーパーズ・ミル」をオープン。
1992年には自身の設立したインディーズレーベルからCDも発売するなど、現在に至るまで精力的な活動を続けられています。
まめ蔵からハーパーズ・ミル、月夜のライオン、ハミルに続く吉祥寺カレーの系譜
ハーパーズ・ミルの源流になったのは吉祥寺の「まめ蔵」ですが、ハーパーズ・ミルから巣立って行った「孫店」とも言えるお店が、山梨県に複数存在しています。ハーパーズ・ミルでお店の方に聞いた限りでは、山梨県にある「月夜のライオン」と「ハミル」というお店の店長が以前ハーパーズ・ミルで働いており、その後独立して、それぞれのお店を立ち上げたそうです。
月夜のライオンは、以前このブログでも取り上げた事があります。
そう言えば、月夜のライオンの店内にある冊子に、ルーツは吉祥寺カレーだと書いてあったような気がします。
新型コロナウイルスの出現以降、月夜のライオンはテイクアウト専門店として営業中です。
ハミルについては行った事が無いんですが、いずれ訪れてみたいと思っています。
ハーパーズ・ミルの風景
締めに、ハーパーズ・ミルで撮った写真をご紹介したいと思います。店内に飾られていた絵。アメリカバイソン?
色合いが良いですね!
お店入口のメニュー。
手書きメニュー。
店内にあった古いピアノ。