村上春樹「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」
自分は根っからのビール党で酒と言えばビール、特にプレモルとヤッホーブルーイングの製造する各種製品(よなよなエール、東京ブラックなど)を愛好している。
自分の中でウイスキーというのは「臭い酒」という評価になっていて、普段全く飲む事がない。
ただ、この本で豊かなイメージでもって語られるアイラ島のシングルモルト、アイリッシュウイスキーについての文章を読むと、あっけなく「アイラ島に行ってシングルモルト飲みた~い」となってしまう。
ウイスキーというのは単なる嗜好品の範疇を超えて、造る人や飲む人それぞれが、そこに哲学や思想を持ちうる存在なのだなと思わせる書。
100ページちょいの本で、更に半分近いページが写真なので文章量は少なく、さくっと読むのにちょうどよかった。