巨大カメムシ ・キマダラカメムシ(外来種)
川沿いを散歩していると、何やら大きな昆虫が枝の上を歩いていました。
見てみると、今まで見た事の無い、巨大なカメムシが。
2cm以上ありました。カメムシとしては、かなりの大きさです。
家に帰って調べてみると「キマダラカメムシ」という種類だと分かりました。
キマダラカメムシは元々日本に自然分布する種ではなく、台湾や東南アジアからやってきた外来種だそうです。
今、日本で急速に分布を拡大しているとか。
日本の小さなカメムシに比べると圧倒的なサイズのキマダラカメムシ。
生態系の中で無双出来そうな雰囲気はあります。
今、日本のカメムシ界に激震が走っているのかもしれません。
ニセアカシアとキマダラカメムシ
キマダラカメムシが留まっている、トゲのある植物は北アメリカ原産のニセアカシアです。
これも外来種という事ですね。
ニセアカシアというのは通称で、正式な和名はハリエンジュと言います。
ハリエンジュという名前は、元々日本にあったエンジュという木に似ていて、トゲ=針がある事から着けられました。
ニセアカシアは、ラテン語名のpseudoacacia(pseudo=よく似た acacia=アカシア)を直訳したものです。
一見、なんて事ない田舎の川沿いの風景なんですが、実は台湾・東南アジア原産の外来カメムシが北アメリカ原産の樹木の上を歩いているという、実にワールドワイドな世界が広がっていたのでした。