映画「聲の形」
※ネタバレあり
原作の漫画は全巻読了済み。
映画の前半は、小学校時代のいじめのシーンが延々と描かれる訳だけど、どんな事が起きるか知っているだけに「あれを映像として見せられるのか… キツイわ…」って感じで、精神的にくるものがありました。
自分が加害者だったっていう事実って向き合いたくないものだと思うし、現実には、積極的にそこに向き合おうとする人なんてほとんどいないんだけど。
この映画の主人公はとことん向き合う。
見てて痛々しく、時にいらいらするくらいに。
徹底的に過去と向き合って、最終的には、昔いじめてた女の子の命や心を救うところまでいく。
昔やったひどい事に対して釣り合いがとれてると思うし「ここまでやったら許すしかないよな」と思わせる。
不均衡だらけの現実に生きる一個人として、その調和のとれた救いは、とても清々しいものでした。
…でも、今、amazonへのリンク貼ろうとして気付いたんだけど、聲の形の単行本、絶版になってる…。
新品で買えないよ! 映画化してんのに! 逆にすごいな。