ムサビ展 2020(山梨)に行ってきた
ムサビ展は、武蔵野美術大学の卒業生によるグループ展で、山梨支部の開催は、今回で8回目との事。
妻のバク子と共通の友人が出展するという事で、2人で行ってきました。
出展されていた全ての作品ではありませんが、写真も撮ってきました。
(作品の撮影は基本OK、撮影不可の作品は個別に掲示があるとの事でした)
目次
磯部智子さん「層VIII」(水彩)
山梨の色んな山を組み合わせて構成した風景画。
実際にはこの絵と全く同じ景色は存在しないそうです。
気象に詳しい方には「この地形だと、こういう形の雲にはならない」などの指摘を受ける事もあるとか。
折り重なる山々が豊かな色調で描かれていて、とても良い雰囲気でした。
ライティングの関係で、写真に自分が映り込んでしまったのが残念です!
白須寛子さん「再生、出発に関する考察のためのコンポジション」(水彩)
2019年のやまなし県民文化祭・美術展で文化祭賞を受賞した、白須寛子さんの受賞作です。
力強いタッチと、大胆な色使い。
何かを祈る人物の佇まい。
版も大きく、存在感のある作品でした。
三浦敦子さん「兆(きざし)」(油彩)
深く塗りこめられた女性の服の色彩に、力強さを感じます。
柳澤夏子さん「街」(陶芸)
この表情、最高だなー。
柳澤夏子さん「いけとはらっぱ」(陶芸)
様式にとらわれない自由さを感じます。うまく言葉に出来ないけど、いい!
松林一彦さん(コラージュ)
野鳥、まつぼっくりなど自然のモチーフと、パレットをコラージュするという発想がすごい。
小鳥がパレットを巣にしているという世界観、素敵ですよね。
三塚祥子さん「Nice poncho」(銅板)
編み物をしているハリネズミ。
落ち着いた青い色調の画面はクールな印象もあるけど、ビジュアル的には、ただただかわいいですね。
かわいいは正義です。
伊藤仁さん「霧晴れる」(油彩)
画家として、長いキャリアのある伊藤仁さんの作品です。
ムサビ出身の方の層の厚さを感じます。
伊藤仁さんの公式サイト 画家 伊藤仁の世界
保阪栄美子さん「収穫」(油彩)
画家の保阪栄美子さんによる静物画。
ブドウは大好きな果物で、絵のモチーフとして見るのも好きです。
小泉裕太郎さん「習作」(ウェットフォーミング)
革製品の制作をメインに活動されている小泉裕太郎さん。
今回展示の「習作」は、新人賞に選ばれたとの事です。
革のシューズに薄い革でヴェールをかける事で、形そのものを浮き立たせる、面白い演出ですね。
野澤真奈美さん「アニマルトロフィー」(ミクストメディア)
ご本人による注釈にもありますが、色は刺激的でサイケなのに、動物としての形態はリアルに作られているというギャップが面白いですね。
井上香代子さん「chu-」(陶芸)
コロコロと丸くてかわいいネズミたち。
家にひとつ飾りたいです。
やはり自然は全ての芸術の根源なのか、今回の展示でも多くの方がモチーフにされていますね。
ムサビ展、今回も素敵な作品に沢山出会う事が出来ました。
行って良かった!