山梨県唯一のゲーム専門店「ファミコンショップ オンワード」(笛吹市石和町)

最近、レトロゲームにハマっている僕です。
小学校4年生の時にスーパーファミコンを買ってもらって以来、色んなゲームを遊んできましたが、ここ最近はあまりゲームに夢中になる。という感じではありませんでした。
ただ、レトロゲームをテーマにしたポッドキャスト番組「Bright Bit Brothers(通称BBブロス)」を楽しく聴いている内に、ゲームというものの奥深さ、面白さを改めて感じて、自分の中でゲーム熱が再燃しています。
レトロゲーマーのための心強い味方となる「レトロフリーク」というゲーム機がありまして、これはファミコン、スーファミ、ゲームボーイ、メガドライブ、PCエンジンなど、全11機種のゲームソフトを遊ぶ事ができる互換機になっています。
さらにレトロフリークがすごいのは、これら11機種のゲームソフトのデータを、レトロフリーク自体に取り込む事が出来るんですね。
一度データを取り込めば、毎回、ゲームカードリッジを入れ替える事無く、色んなゲームを遊べてしまいます。
この素晴らしいゲーム機をテレビにHDMI接続して、愉快にレトロゲームを楽しんでいます。
レトロフリークで色んな機種のゲームがプレイできるので、最近はよくハードオフ、ブックオフのゲームコーナーをチェックして、これは!というソフトを購入しています。
そんな中、ふと思いついて「山梨 レトロゲーム」で検索してみたところ、Googleマップ上に「ファミコンショップ・オンワード」という、気になる店名のお店を見つけました。
「ファミコンショップ」…?
令和のこの時代に、かなり異彩を放つ店名です。
先日ファミコンハウスのケースをGET、マリオの様なキャラクター、長崎県諫早市に存在するんですね pic.twitter.com/pMeXtJ1mGj
— 楽夢中 (@ramu_naka) February 2, 2020
かつて山梨県には「ファミコンハウス」というゲーム専門店が何店舗か存在しており、「中国の人民服を着せた某マリオ」のような、ややグレーな香りがするキャラクターが看板を飾っていましたが、随分前に閉店しています。
もう、純粋なゲーム専門店は山梨県には存在しないと思っていましたが…調べが甘かったようです。
これは、行かざるを得ない…。
ちょうどGWの連休に入った事もあり、さっそく行ってみる事にしました!
ファミコンショップ オンワード 外観

やって来ました。周囲は畑も多く、わりとのどかな所なんですが、電柱に「ファミコンショップ オンワード」の看板が掲げられています。
マップはこちらです↑

カーテンが閉め切ってあり、営業してるのかな?と少し不安になりました。


一瞬ためらいましたが「営業中」の文字に勇気をもらい、恐る恐る引き戸を開けてみました。
すると…
ファミコンショップ オンワード 店内の様子

宝の山こと、ずらりと並んだレトロゲームの数々が!!

なんとバーチャファイターが遊べる、セガサターンの試遊コーナーもありました!
さっそく、店長さんにお願いして、遊ばせていただきました。


君が創造されてから、とっくの昔に10年経ってるんだけどね。

「哭きの竜」と「星のカービィ3」。

「シムシティー」と「シムアント」。
シムシティーは市長として自分の街を発展させていく内容。
シムアントは、アリの巣を発展させていくという、面白い切り口のシミュレーションゲームです。





ファミコン互換機、「ふぁみ魂野郎」専用のカートリッジが置いてありました。
中には、複数のファミコンソフトが内蔵されているのだそうです。


このお店で見るまで、存在を知りませんでした。
この他、色んな機種のゲームソフトや周辺機器が置いてありました。
参考までに、確認出来た機種を書いておきます。
・ファミコン
・ディスクシステム
・スーパーファミコン
・PCエンジン(HuCARD)
・PCエンジンCD-ROM2
・メガドライブ
・メガCD
・プレステ(初代)
・プレステ2
・プレステ3
・プレステ4
・XBOX360
・Wii
・Wii U
・ニンテンドースイッチ
・ゲームキューブ
・セガサターン
・ニンテンドー64
・ドリームキャスト
・Windows用ソフト各種
・ゲームボーイ
・ゲームボーイカラー
・ゲームボーイアドバンス
ファミコンショップ オンワード 店長さんのお話
今回訪れた「ファミコンショップ オンワード」の店長さんは、とても気さくな方で、色んなお話を聞かせていただきました。以前は会社勤めをされていたそうで、20年お勤めした会社を脱サラしてお店を始めたのだそうです。
ただ、その始めたお店というのは、今のファミコンショップではなく、当時まだ少なかったコンビニだったとか。
その後コンビニを他の方に譲り渡し、1994年頃に「ファミコンショップ オンワード」を開店。
当時スーファミが発売したばかりで、スーファミのソフトというのは単価が高く(ほとんどのソフトが8,000円以上~1万円超えのソフトも)、商売としては、順調だったそうです。
ただ、コンビニでのゲームの販売開始やインターネットの普及によるネット流通の拡大、さらにスマートフォン、スマホゲームの台頭によって、ゲーム専門店は大打撃を受けました。
山梨県内でもほとんどのゲーム専門店が閉店を決断する中、オンワードの店長さんも一度はお店を畳もうと考えていたのだそうです。
ただ、常連さんの「ここが無くなったら困る」との声に支えられ、なんとかこれまでお店を続けて来たのだとか。
その内、ぽつぽつと県外からのお客さん、そして海外からのお客さんがお店を訪れてくれるようになったそうで、そうしたお客さんは、ネットの情報やGoogleマップなどでお店を見つけて、来てくれていたのだそうです。
僕自身も、インターネットが無かったら、このお店を見つける事は出来なかったと思います。
店長さん曰く、インターネットの普及で地獄を見て、インターネットのおかげで来てくれるお客さんもいてくれて、気持ちは複雑ですね…
という事をおっしゃっていました。

・魔界塔士Sa・Ga(ゲームボーイ)
・弁慶外伝(PCエンジン)
山梨県唯一のゲーム専門店「ファミコンショップ オンワード」
こういうお店が山梨県に残っていると思わなかったので、本当に懐かしく、わくわくする気持ちにさせていただきました。
これからもこのお店を続けて欲しいので、定期的に訪れようと思っています。
僕のやっている生き物とサブカルのポッドキャスト「セミラジオ」でも、ファミコンショップ オンワードについてお話しました!
ぜひ聴いてみてくださいね。