図録「出光コレクション 仙厓名品選」
「出光コレクション 仙厓名品選」は、2007年9月1日~10月28日に出光美術館で開催された「没後百七十年記念 仙厓・センガイ・SENGAI 禅画にあそぶ」展の図録です。
楽しい禅画を描いたお坊さん 仙厓
仙厓は、本名を仙厓 義梵(せんがい ぎぼん)と言い、江戸時代の臨済宗古月派の禅僧でした。禅の普及のために、他に類を見ないユーモラスなタッチで数多くの禅画を残した事で知られ、そのゆるゆるの画風は当時から大人気だったそうです。
仙厓の描いた動物
仙厓の描いた犬です。
どうですか?このゆるさ。
最高じゃありませんか?
こちらはトドです。
尻尾のなんとなくな感じが最高~!!
仙厓の描いた神様・布袋さま
七福神も、こんなに可愛くデフォルメされちゃいました。
ご覧ください、この布袋様の脱力ぶり。
布袋様は七福神の中で唯一、実在の人物をモデルにした神様です。
人間くさく、駄目なところもある存在としてユーモラスに描かれているのは、そういう理由があるんですね。
表紙の絵も布袋様と弟子?です。
ちなみに弟子の模様はウルトラマンに似てますね。
画像引用:円谷ステーション
こちらも布袋様。ほぼ漫画です。
江戸時代の人がこういうタッチの絵を描いていたというのはびっくりしますが、こういう感性に日本の漫画のルーツがあるんですね。
こちらも仙厓が描いた布袋様です。
こういう写実タッチも描ける人だったんですね。
仙厓の描いたその他の絵
骸骨から生える草。
ユーモラスかつ、粋ですね。
牛若丸と弁慶。
弁慶が赤ちゃんみたいで可愛いですね。
豪快に笑う老人の表情がいいですね。
僕の実家も菩提寺は仙厓と同じ臨済宗(禅宗)なんですが、禅宗は仙厓の絵や十牛図など、興味深い絵画作品を生み出しています。
禅や仏教の歴史には詳しくないんですが、掘ってみると面白そうなので、今後少しずつ調べていこうかなと思っています。