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「もし思い出の他に歌うものがないのなら、僕はトラックの運転手にでもなるさ」

村上春樹のエッセイが好きなんですが「辺境・近境」という本の「メキシコ大旅行」で紹介されていた忘れられない一文があります。


「もし思い出の他に歌うものがないのなら、僕はトラックの運転手にでもなるさ」


これはアメリカの歌手リック・ネルソンが「ガーデン・パーティー」という曲の中で歌った歌詞の一節
「If memories were all I sang, I’d rather drive a truck If memories were all I sang, I’d rather drive a truck」
を訳したものです。

子役~アイドルとして大人気を博したリック・ネルソン。

ビートルズの登場により人気が凋落した後も過去のヒット曲を歌う事を拒否し、自分が理想とする音楽性を追求。
そのためマディソン・スクエア・ガーデンのコンサートでは、数万人の観客から罵倒を浴びる事になりました。

でも、自らの想いを込めた先述の「ガーデン・パーティー」はミリオンセラーを記録。
リック・ネルソンは復活を遂げる事になりました。

そこまでであれば、胸がすっとするサクセスストーリーなんですが…。

リック・ネルソンは生前、友人に「こういう死に方だけはしたくないという死に方がふたつある。それは飛行機事故と火事だ」と言っていました。

しかし、彼は自家用飛行機での移動中に、機内で起きた火災によって亡くなってしまいました。

あんまりだな…と思います。

でも

「もし思い出の他に歌うものがないのなら、僕はトラックの運転手にでもなるさ」

この言葉はずっと心に刺さっていて、事あるごとに思い出します。




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この記事を書いた人
せみやま せみやま
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