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ウルトラマンゼアスと鹿賀丈史

ウルトラマンゼアスと鹿賀丈史


古畑任三郎をきっかけに鹿賀丈史にハマり、彼の出演作を色々とチェックしています。

今回は、鹿賀丈史が出演した唯一の特撮作品「ウルトラマンゼアス」について書きたいと思います。

ウルトラマンゼアス 第1作では鹿賀丈史が「ベンゼン星人」として登場!

ウルトラマンゼアスは1996~1997年にかけて2作の映画が公開されたウルトラマン作品で、出光興産とのタイアップを行うなど、ウルトラマンシリーズの中でも異色の作品です。

当時、正当なウルトラシリーズである「ウルトラマンネオス」が企画されており、差別化を図るためにコメディ色が強く打ち出されました。

主演にとんねるずを起用している事からもそれが窺えます。

ゼアスにおける地球防衛軍的な組織「Mydo(まいど)」は、平時はガソリンスタンドを装っており、隊員もガソリンスタンドのスタッフとして勤務しています。

とんねるずの石橋がMydoの隊長、木梨が副隊長を務めているんですが、石橋は常に叫び口調、木梨は過剰におちゃらけているというか、常に異様なテンションで喋るので、観ていると気持ちが不安定になってきます。


ウルトラマンシリーズのお約束として、地球防衛軍的な組織の一隊員が実はウルトラマンだった!というパターンがあるんですが、ゼアスもそれを踏襲しており、見習い隊員で落ちこぼれの朝日勝人の正体が、実はウルトラマンゼアスであるという事になっています。

この朝日隊員、とんねるずのマネージャーの関口正晴が演じています。


鹿賀丈史は悪役のベンゼン星人として出て来ます。
地球征服を狙う悪の宇宙人なんですが、人間の姿で地球に入り込んでおり、黒塗りの車でMydoのガソリンスタンドにたびたび給油に来ています。

黒地に金の刺繍が入ったすごい衣装を着て、他の出演作とは比較にならないほど芝居がかった口調で喋るので、ちょっとセリフが聴き取りづらかったです。


とにかく衣装がすごくて、この衣装を着ている鹿賀丈史を見られただけでも、ゼアスを観る価値はあったと思いました。

ウルトラマンゼアスとベンゼン星人の名前の由来

なぜ「ベンゼン星人」という名前かと言うと、実は作品名である「ゼアス」という言葉と深い繋がりがあります。

ゼアスとは、タイアップ企業である出光が1993年に開発したガソリン「出光スーパーゼアス」「出光ゼアス」から来ており、有害物質であるベンゼンを国内で初めて1%以下に低減する事に成功した製品なのだそうです。

なので、正義のヒーローに「ゼアス」、敵役の宇宙人(鹿賀丈史)に「ベンゼン星人」と命名した訳なんですね。


「孤独のバラード -ベンゼン星人のテーマ-」という曲も作られており、鹿賀丈史が歌っています。





一作目に関しては、そんなにシナリオが練られているという感じは無く、とんねるずの2人の醸し出す狂気に体力を奪われたなぁ~という印象が強かったです。


第2作は神田うのがレディー・ベンゼン星人として登場!

第2作では鹿賀丈史に代わって神田うのがレディー・ベンゼン星人として地球の征服に乗り出します。

悪の女王然としたレディー・ベンゼン星人をノリノリで演じており、結構ハマり役だと思います。

レディー・ベンゼン星人は第1作のベンゼン星人と夫婦という設定で、鹿賀丈史も声のみですが出演します。

鹿賀丈史が黒塗りの車でMydoのガソリンスタンドに乗り付けていたのに対して、神田うのはバイクで給油にやって来ます。


第2作ではレディー・ベンゼン星人が操るウルトラマンシャドーというウルトラマン型のロボットによりゼアスがフルボッコにされ、自信を喪失。

ゼアスの人間体である朝日隊員も、Mydoを衝動的に脱隊してしまいます。

朝日は強くなりたいとの思いから空手道場に通い(アンディ・フグや角田信朗が師範として出演しています)、自分の弱い心と向き合います。

修行して強くなるというのは、ウルトラ作品としてはちょっと珍しい展開ですね。

とんねるずの2人は参謀に出世したため出番は減り、その事が作品の安定感に繋がったと思います。

第1作と比べてCGと実写の合成技術も向上し、CGだけではなくミニチュアによる市街地でのビル破壊など、古き円谷プロの技も見る事ができて、特撮好きとしても第1作よりも楽しむ事ができました。


ウルトラマンゼアスと鹿賀丈史
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ゼアスは2021年7月現在、動画配信サービスHuluで視聴可能です。
2週間の無料期間を利用すれば、タダで観る事ができます。

この記事を書いた人
せみやま せみやま
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