大河ドラマ北条時宗・総集編を一気に観た!

北条時宗 大河ドラマ 和泉元彌

画像引用:NHK「北条時宗」


2001年に放送されたNHKの大河ドラマ「北条時宗」の総集編を一気に観ました。
前後編合わせて3時間超えの大作です。

20年前の大河ドラマの総集編を一気に観るというのは、あまり一般的な行動ではないですよね。
まずはそこにいたった理由からご説明したいと思います。

※ネタバレしています。ご注意ください。

大河ドラマ「北条時宗」

鎌倉時代を舞台にしたNHKの大河ドラマで、狂言師の和泉元彌が主演を務めた事で話題を集めました。

北条時宗の画面に映る和泉元彌は若々しいエネルギーに満ちており、この時点では後にプロレスに参戦して、横浜アリーナで空中元彌チョップを繰り出す事など予想だにしていませんでした。

空中元彌チョップはともかく、2001年当時、僕はこの北条時宗をリアルタイムで観ていました。
しかし一年を通じて放送するドラマを観るという習慣が無く、最終話まで追いかける事ができなかったのです。

その後20年間、他の大河ドラマを観る事もほぼ無かったんですが、心のどこかで北条時宗の事が気になっていたらしく、NHKの動画配信サービス「NHKオンデマンド」で総集編が見られる事を知り、一気に観る事にした訳です。

この作品、渡辺謙や渡部篤郎、吹越満など実力のある俳優も多数参加しており、各自のその濃厚な演技が、大きな魅力になっています。

北条時宗では二度に渡って海を越えて攻めて来るモンゴル軍と鎌倉幕府の戦いが描かれますが、実は日本対外国の戦いを描いた大河ドラマというのは非常に珍しいんですね。
日本は島国という立地のため、その歴史上、国内の戦闘のほとんどが日本人同士の戦いだったからです。

モンゴルや中国でのロケも行われており、非常にスケールの大きい、ダイナミックな歴史ドラマになっています。

渡部篤郎演じる兄・時輔との葛藤

北条時宗 大河ドラマ 北条時輔 渡部篤郎

このドラマはタイトルにもなっている北条時宗(和泉元彌)が、鎌倉幕府を率いる父・北条時頼(渡辺謙)の後を継ぎ、国を率いる執権として成長していく過程を描いた物語になっています。

時宗には兄・時輔(渡部篤郎)がおり、時宗と時輔の間に生まれる葛藤や感情の流れも、ドラマ上、大きな見所になっています。

正室の子であり、正当な後継者として育てられた時宗に対して、兄でありながら側室の子であるために、弟の家臣に甘んじなければいけなかった時輔の怒りと悲しみ、狂気など複雑な感情を、渡部篤郎が見事に表現しています。

怒りや悲しみといった一面的な言葉では言い表せない複雑な感情を、顔芸スレスレの表情でアグレッシブに表現する、渡部篤郎の凄さを見せつけられました。

北条時宗 大河ドラマ 北条時輔 渡部篤郎
自分が大役を務める筈だった案件を時宗に阻止されたと知り、笑う時輔(渡部篤郎)。


時輔と時宗の父・時頼は臨終の際、時宗に「時輔を殺せ」と言い残してこの世を去っていました。
時頼としては、側室の子と正室の子で争いが起きないよう、はっきりと時宗が後継者だと言い続けてきたつもりだったのですが、どうもうまくいかないので、自分の命が無くなる間際に殺せと言い残して去った訳です。

それに対して、時宗は非常に葛藤します。

北条時宗 大河ドラマ 北条時輔 渡部篤郎
父が遺言で自分を殺すように時宗に言ったのではないかと勘づき、時宗を尋問する時輔。
この尋問のシーンの表情の蠢き方が尋常でなく、恐ろしさすら感じました。


史実では謀反の罪により時宗に討たれた時輔。ドラマでも謀反の疑いをかけられ、討伐されますが、実は命を繋いでおり、大陸と交易していた博多商人の人脈を通じてモンゴルに渡るという展開に。

モンゴル軍の案内人としてモンゴルと日本の和睦の道を探ったり、モンゴルの首都・大都まで行ってフビライ・カーンと対面するなど、史実を離れた挑戦的なストーリーが展開されます。

時輔が生き延びてモンゴルに渡るという展開の狙いとしては、葛藤を抱えた兄と弟の心のもつれという、シナリオ的に美味しい部分を維持する事ができるのと、時輔の視点を入れる事で、モンゴルの描写も深める事ができる。という効果があったと思います。


吹越満演じる宗尊親王の「あらしゃいません」がクセになる!

北条時宗 大河ドラマ 宗尊親王 吹越満

北条時宗というドラマで、非常に印象的だったのが、吹越満演じる宗尊親王です。

宗尊親王は、母の身分が低かったせいで弟が皇位を継ぐ事になった不遇の人で、お飾りの将軍として鎌倉に居住しています。
北条得宗家(時宗が属する北条家の主流派)に憎しみを抱き、同じような葛藤を抱える時輔や得宗家に恨みを抱く勢力を唆し、得宗家を転覆させようと執拗に謀略を巡らせます。

性格は神経質で癇癪持ち。裏返った声で放たれる公家言葉のセリフが面白く、真似したくなる魅力にあふれているキャラクターです。

「エェ~!? 長時(ながとき)は北条家を率いる執権ではあらしゃいませんか!?」

など、「あらしゃいません(ありません)」「あらしゃいます(あります)」という語尾を多用し、これが非常にクセになります。

北条時宗 大河ドラマ 宗尊親王 吹越満
上の画像は時輔と共に謀反の罪に問われ、出家を命ぜられて剃髪した宗孝親王です。

「憎し時宗! 憎し鎌倉ァ~!!」
との絶叫が、また強烈でした。

北条時宗 まとめ

20年越しに、総集編と言う形ではありますが、北条時宗を観終える事ができました。

久しぶりに宗孝親王の奇声も聴けたし、渡部篤郎の本当にヤバい表情もたっぷり堪能できて、濃密な3時間強を過ごせました!


この記事を書いた人
せみやま せみやま
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Posted by せみやま