無線キーボードの破壊と再生
と、朝の爽やかな日差しを浴びながら元気よくタイピングを始めたところ、バキッという音がしてキーボードの角度調整パーツが両方同時に大破しました。
このパーツ、キーボードの底面にあって負荷がかかるため、これまでも何度も折れており、その度にアロンアルファ等で修復して騙し騙し使っていたんですが、今回はパーツと同時に僕の心も折れました。
もう限界だ…。
Webエンジニアたるもの、キーボードのパーツが壊れる事を心配しながら、いいプログラムを書く事ができるでしょうか?
否、断じて否!!
軟弱なパーツはプラごみに出すとして、このキーボード(Logicool K275)は角度調整パーツの利用を前提としており、本来は手前から奥に向けて高くなる(傾斜がつく)のですが、パーツが無いと手前から奥に向けて低くなる逆の傾斜がついてしまい、非常に打ちにくいのです。
しかし、キーボードごと新調したところで、いずれまた角度調整パーツが破損するのは目に見えています。
どうしたものかと悩んで妻のバク子に相談したところ「木材で角度つけたら?」という、思いがけない返答がありました。
無線キーボードの角度を木材で調節する
無線キーボードに木材で角度をつける…。僕には思いもよらなかった発想が、バク子から提示されました。
amazonでキーボードに傾斜をつけるガジェットを発見し、検討していたところだったのですが、同じ事が自宅にある木材で可能であれば、実に経済的かつ絵面的にも面白くなります。
さっそくやってみました。
これがその、木材で傾斜をつけた無線キーボードです!
…一見、ごく普通のキーボードにしか見えないですね。
しかし、底面を見れば一目瞭然です。
木材はマスキングテープを使ってざっくりと接着しました。
木材のラベルには「特選 桧(ひのき)」の力強い文字が。
木材には無駄にこだわったようでいて、自宅にあった木材の中からサイズと重量(少し重めの方が安定するので)がちょうどよいものを選びました。
無線キーボードにマスキングテープで木材をくっつけたって、それ打ち心地どうなの??
というのは、各々お気に入りのキーボードを所有されている方であれば気になるところだと思います。
結論から言って、今日も1日このキーボードで作業をし、このブログ記事も、裏返すとヒノキの木材がくっついているキーボードで打っていますが、全くストレス無くタイピングする事ができました。
唯一、接着強度の関係上、底面の一番奥から少し手前よりに木材を接着したため、キーボードの奥に配置されたキーを押すとガタつく事はありますが、それ以外は特に不都合はありません。
いつ砕け散るかも分からないパーツに負荷をかけながら綱渡りのようにタイピングしていた頃と比べると、どれだけ強く打鍵しても壊れる事がないヒノキの安定感は圧倒的で、まるでヒノキの巨木に全身を委ねたかのように、心穏やかにタイピングする事ができるようになりました。