ナガメ 植物の裏に隠れる習性を持つカメムシ
去年の夏の事です。自宅の庭に出てみると、妻のバク子が育てている植物の茎の上を、見慣れないカメムシが歩いていました。
後で調べたところ「ナガメ」というカメムシだと分かりました。
体長は1cmに満たないくらいの小さなカメムシでしたが、体の色がオレンジと黒のコントラストになっていてとても綺麗だったので、撮影しようと急いでデジカメを準備しました。
ナガメの習性 植物の裏に隠れる!
さっそくカメラを向けたんですが、撮ろうとするとクルッと茎の裏に回り、うまく撮れません。じゃあ裏側から…と、移動して撮ろうとすると、またまた裏側に。
何度繰り返しても、クルッ! クルッ!と裏に回られ、じっくり撮らせてくれないのです。
あきらかに、こちらの動きを意識して、植物の茎の裏に回り込んでいました。
昆虫というのは、種類にもよりますが人間の動きに無頓着なものも多く、数センチの距離までカメラを近づけても逃げない、撮影難易度の低い種もいるんですが、ナガメの撮影難易度はかなり高い方だと思います。
撮り手としての腕を試されているような、おちょくられているような気分になりました。
ナガメ「写真撮りたいの? 別にいいよ。好きにすれば?
…俺のスピードについてこれればの話だがなぁああ!」
とでも言われているような…。
足もまあまあ速く、非常に苦労しましたが、それでもなんとか何枚か写真を撮る事が出来ました。
ナガメの漫画
ナガメの習性を漫画にしてみました!アブラナ科の野菜を食害する、害虫としてのナガメ
ナガメは幼虫・成虫ともにアブラナ科の植物が大好物で、口器をそれらの植物に刺しこんで、汁を吸います。アブラナ科にはダイコン、キャベツ、カブ、ノザワナ、ハクサイ、コマツナなどの野菜も含まれており、これらの野菜を育てる農家の方には害虫と見なされています。