鬱フェス2021で大槻ケンヂの弾き語りを鑑賞!
多才の人、大槻ケンヂ。
バンドやエッセイ、小説など多岐に渡って活躍している人で、よくよく考えると10代の頃に小説「新興宗教オモイデ教」にハマって以来、ずっとオーケンの作るものに揺さぶられ続けている訳で、すごい事だなと思います。
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自分のように、ちょっとひねくれた人に特に刺さる、オーケンの創作物。
今年はオーケンの率いるバンド「筋肉少女帯」「特撮」それぞれがアルバムを出しており、特に精力的に活躍しているなぁという印象です。
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アーバンギャルドpresentsおうちで!鬱フェス2021
今年出たオーケンのアルバムのインタビュー記事がネットの媒体に掲載されていたので読んでみると、新型コロナウイルスの影響でライブが出来ず、ネットで活動の範囲を広げるために色んなSNSを始めて、結果ツイッターとnoteを更新し続けている。という話が書いてありました。そっか、オーケン、ツイッターとnoteをやってたのか…という事でツイッターを見てみると、「鬱フェス」というオンラインの配信ライブに参加するという事が書いてありました。
へぇ~。と思って日付を見てみると、2021年11月22日… その、ツイッターを見ている当日でした。
長くファンをやってはいますが、オーケンの音楽は主にアルバムを聴くという形で触れてきており、リアルの筋肉少女帯のライブも、実は1度しか行った事がありません。
開催当日に知ったのも、何か運命的なものを感じて、ツイキャスでチケット3,000円(税別)を購入して視聴する事にしたのでした。
画像引用:松永天馬(アーバンギャルド)
この「鬱フェス」というイベント、アーバンギャルドというバンドが主催している「心に闇を持ったアーティストだけが参加するフェス」。
元々はライブハウスで有観客で行うフェスでしたが、今回はコロナの影響でオンラインライブとして開催される事になりました。
オーケンはこのイベントの常連なのだそうです。
「鬱フェス」主催のアーバンギャルドは2000年代中盤に松永天馬によって結成されたポップロックバンドです。
僕は鬱フェスで初めて知ったんですが、ポップでキャッチーな曲に闇を感じさせる歌詞を載せた、オーケン好きな人とは親和性が高そうなバンドで、鬱フェスで唄われた「アルトラ☆クイズ」という曲にハマって、収録されているアルバムも買ってしまいました。
こうして、参加アーティストのファンが別のアーティストにハマるきっかけを作るのが、フェスやコラボの効果なんですね。
アーバンギャルドのおおくぼけい氏は、オーケンのソロプロジェクト「オケミス」で作曲を手掛けたり、キーボーディストとして参加しているそうです。
鬱フェスのスーパーチャットで、大量に転がるおおくぼけいの顔。
おおくぼけいの誕生日イベントで設定したのを、そのまま解除し忘れていたそうで、手違いだったそうです。
今回の鬱フェスには地下アイドルの「絵恋ちゃん」も参加。
「就職しないとナイト」など、生々しいアイドルソングを聴かせてくれました。
オーケンとのMCでは、色んなアイドルグループに応募したが落とされて「なんでですか!」と詰め寄ったところ「そういう我の強いところ。大人の言う事聞かないでしょ」的な事を言われた。
というエピソードを披露しており、印象的でした。
なんでも、オーケンが楽曲提供している「虹のコンキスタドール」というアイドルグループにも応募して落とされた事があるそうで、オーケンが「それは大変失礼しました!」と謝っていたのが面白かったです。
オーケンはギター弾き語りでソロ名義の曲「タンゴ」「あのさぁ」、筋肉少女帯の「日本印度化計画」「楽しいことしかない」「世界ちゃん」、オケミスの「大井競馬場」などなどを聴かせてくれました。
アーバンギャルドとのコラボでは「踊るダメ人間」テクノ版など、このフェスならではの楽しい曲が聴けて最高に楽しかったです。
しかしオーケン、シブくなったなぁ…。年齢を重ねてますますかっこよくなっている気がします。
ライブ中、オーケンがグレーのダウンジャケットを着ている事があったんですが、そのダウンジャケットについてのエピソードを語っていました。
年末に実家に帰った時、お母さんに「これ着ていきなさい!」と、半ば無理やり渡されたダウンジャケットが、明らかに亡くなったお父さんの形見だと分かったんですが、断るのも悪いし、着るとけっこう暖かいので、色んなところに着ていくようになり、今日も着てきてしまった…。という事でした。
オーケンの参加するオンラインライブを視聴したのは初めてですが、一緒に視聴している方の存在もコメント欄で感じられますし、すごく楽しめました。
現地に足を運ばなくても楽しめるオンラインライブ。コロナ収束後も、これはこれとして残って欲しいなと思っています。