リコー RICOH Caplio GX8を使ってみた
2005年に発売されたリコーのデジカメ「Caplio GX8」を使ってみました。
目次
リコー RICOH Caplio GX8とは
フィルム時代から続くコンパクトカメラの大人気シリーズ「GR」でカメラファンにその名を知られるリコー。そのリコーが2005年5月20日に発売したデジカメが「Caplio GX8」です。
Caplioと書いて「キャプリオ」と読みます。
「Caplio」ブランドのデジカメは2001年発売の「キャプリオRDC-i500」から始まり、2007年に最後の機種「キャプリオR7」が発売された後、ブランドの廃止が発表されました。
シリーズを通しての特徴として、
・バッテリーでも、乾電池でも動作が可能
・1cmまたはそれ以下の距離での「超マクロ撮影」機能を持つ
事などが挙げられます。
※一部機種を除く
バッテリーが無くても、単三乾電池で動く!
この「Caplio GX8」、普通のデジカメのように専用バッテリーも当然あるんですが、もし無くても単三乾電池2本で動作させる事ができます。実際、いま我が家には専用バッテリーが無いんですが、充電した単三エネループ2本で普通に動いて撮影する事が出来ています。
普通のデジカメだと、古い機種になると専用バッテリーの入手が難しくなっていきますが、この「Caplio GX8」であれば、カメラのコア部分が壊れない限り、単三電池で動かす事が出来ます。
サステナビリティの高いカメラと言えますね!
マクロに強い!1cmまで寄れる!
「Caplio GX8」は通常時の最短撮影距離は30㎝、マクロモードでは最短1㎝まで寄って撮影する事が出来ます。このカメラ、妻のバク子が2005年ごろ購入したものなんですが、バク子もマクロに惹かれて購入したそうです。
このカメラを買った理由は完全にマクロだったね。
花の中の構造を撮りたかったんだ!
当時のGRだと、このカメラほど寄れなかったんだよね。
花の中の構造を撮りたかったんだ!
当時のGRだと、このカメラほど寄れなかったんだよね。
リコー RICOH Caplio GX8で撮影してみた
この「Caplio GX8」、2020年代にメインカメラとして使うには色々と厳しいところはあるんですが、せっかくなので色々と撮影してみました。夜に室内を撮ってみました。ブレてます。
それなりにホールドしてブレないようにしたんですが、けっこうブレます。
最近のデジカメに標準搭載されている「手ブレ補正」などという軟弱な機能はこの機種には存在しないため、2005年発売のデジカメという事を差し引いても、相当ブレます。
夜に屋内で手持ち撮影するのはかなり厳しいというか、スマホで撮った方が良いと思います。
そうなんだよね。
一番使ってた時期でも、屋内ではほぼ使ったことなかったよ。
ブレて使い物にならないからね!
天気のいい日に野外で使うためのカメラと思って間違いないよ。
一番使ってた時期でも、屋内ではほぼ使ったことなかったよ。
ブレて使い物にならないからね!
天気のいい日に野外で使うためのカメラと思って間違いないよ。
OK、理解したよ。
では、野外で撮影してみよう!
河原にやってきました。
おお・・・普通に撮れている!
ブレてな~い。
ブレませんが、野外で撮ってみて逆光にはかなり弱いカメラだという事も分かりました。
逆光で撮ると撮影結果に赤っぽい光が入ったり、液晶の表示もおかしくなって使い物にならなくなり、勘でシャッターを切るような感じになります。
普通に撮れてます。
画質も悪くありません。
限界までズームして撮った富士山。
テレ端の画質は、けっこう落ちますね。
道すがら、マクロで花を撮ってみました。
やはり「Caplio GX8」の神髄はマクロにあり。
にじり寄って、植物の細かい構造も撮る事ができます。
眠そうなにゃんも、ズーム機能で必要以上に警戒させずに撮る事ができました。
液晶の解像度が低いとか、動作やAFが遅いとか、現代的なデジカメに比べるとかなり使いづらさは感じますが、慣れればわりと普通に撮影する事ができました。
そしてやっぱりマクロはすごいですね。春になったら花や昆虫を撮るのに使ってみたいと思います。
新旧リコーのデジカメ対決!Caplio GX8をGRIIIと比較してみた
「Caplio GX8」を発売したリコーですが、現在「GRIII」というコンパクトカメラを発売中です。
このカメラ、画質もよく動作も軽快で、ブログ用の写真を撮るために、ほぼ毎日使っているメインカメラです。
この二機種を2021年に比較する意味はほぼ皆無だと思いますが、せっかくなので、ぼんやり比較してみました。
重さを比較してみた!
「Caplio GX8」を外に持ち出して撮影してみて思ったのが「このデジカメ、軽いな~」という事でした。GRIIIと比べて、どれくらい軽いんでしょうか? タニタの秤で計測してみました。
GRIII、253g。
サイズのわりにズッシリ感がありますが、APS-Cの画質をこのサイズに収めるために、内蔵されている部品の密度が大変な事になっているのかな、と想像しています。
撮影時にこれくらいの重さがあった方が安定するので、絶妙なサイズと重さだと思います。
Caplio GX8、207g。
やはり体感通り、GRIIIと比べてもかなり軽いですね。
マクロを比較してみた
操作性や基本的な画質はスペック的にもGRIIIの圧勝なので、Caplio GX8の強みであるマクロを比較してみる事にします。マクロはGRIIIの最短6cmに対して、Caplio GX8は最短1cmと、マクロ特化カメラとしての強みを感じさせます。
GRIIIもAPS-Cのカメラとしてはかなり寄れる方なんですけどね。
Caplio GX8はテレマクロ(ズーム状態でのマクロ)でも10㎝まで寄れるので、ズームで昆虫を撮る時に役立ちそうです。
マクロでは最新機種のGRIIIを超えるCaplio GX8。
春になったら、花や昆虫のマクロ写真を撮りまくって楽しもうと思います!