いただいたメッセージへのご返信はこちら

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

BASEを初めに、手軽に自分のオンラインショップを作れるサービスが充実してきています。

この記事では、インターネットに自分のお店を持ちたい方のために、それぞれのサービスの特徴、コストや機能について書いてみたいと思います。


BASE(ベイス)の特徴

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

BASE(ベイス)は周りに使っている人も多く、急成長中のECプラットフォームです。

スマホアプリやPCからお店を管理する事ができて、インターフェースもとっつきやすく、ストア開設までの工数は最小限で済みます。

月額料金無料ですが、各注文ごとに発生する手数料は少し高めに設定されています。

個人や小規模事業主向け、ライトユーザー向けのサービスと言えると思います。

STORES(ストアーズ)の特徴

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

STORES(ストアーズ)はBASEと近い立ち位置ですが、各注文ごとに発生する手数料は、BASEよりも安く抑えられます。

月額料金が無料のフリープランと、月額2,178円のスタンダードプランがありますが、ヤマトの送り状用CSV出力機能など、一部の重要な機能がスタンダードプランでないと利用できないのが難点です。

Shopify(ショッピファイ)の特徴

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

Shopifyはカナダ発のECプラットフォームで、外国のユーザーも視野に入れた、越境ECに関する機能が充実しています。
国外のユーザーも視野に入れたショップを作りたい場合、Shopifyは最も有力なサービスになります。

無料プランが無く、個人が手軽に始めるには敷居が高いところはあります。

カラーミーショップの特徴

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた
カラーミーショップは、IT大手のGMOグループが展開する、老舗のECサービスです。

月額3,300円~の有料プランのみを提供していましたが、最近、BASEを意識した無料プランを開始しました。

管理画面のインターフェースは少し古く、使いづらい印象です。

月額プランについては注文ごとのコストは発生せず、カードの決済利用料のみなので、ある程度の売り上げのある企業や事業主などに多く利用されています。


EC-CUBEの特徴

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた


国内産のECサイト用のフレームワークです。無料でサイトからダウンロード出来るようになっており、自分で管理するサーバーにファイルをアップロードして、ECサイトを作る事ができます。
デフォルトのデザインをそのまま使う事もできますが、自分でデザインや機能をカスタマイズして、オリジナルのECサイトを構築する事もできます。

カード決済手数料以外のコストは基本的に発生しませんが、カスタマイズにはプログラミングについての知識が必要になります。

月額料金を比較! BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

それぞれのECサービスの月額料金を比較してみました。

BASE 無料
STORES フリープラン:無料
スタンダードプラン:2,178円
Shopify $29~
カラーミーショップ フリープラン:無料
レギュラープラン:3,300円
EC-CUBE 無料

注文ごとの手数料を比較! BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

注文ごとに発生する手数料を比較してみました。

BASE 6.6%+40円
STORES フリープラン:売上の5%
スタンダードプラン:売上の3.6%
Shopify カード、コンビニ払い等の決済手数料のみ 3.4%~
カラーミーショップ フリープラン:全決済で6.6%+30円

レギュラープラン:決済方法により以下のコストが発生
クレジットカード4.0%~
後払い4.0%~
コンビニ払い130円~
代引き決済280円~
EC-CUBE カード、コンビニ払い等の決済手数料のみ 3.4%~
※率は決済代行会社による

振込手数料を比較! BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

代行して回収してもらったお金の振込手数料を比較してみました。

BASE 振込手数料250円+
振込時に以下の事務手数料が発生
・振込申請額が2万円未満の場合→500円
・振込申請額が2万円以上の場合→0円
STORES 275円
Shopify 無料
カラーミーショップ 無料
EC-CUBE 無料

納品書の出力機能について BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

商品を出荷する際に同梱する納品書の出力機能について、それぞれのサービスについて調べてみました。

BASE以外のサービスについては、基本機能として納品書の出力機能を用意しており(STORESはPCのみ)、BASEも納品書を出力する無料プラグインを提供していました。
どのサービスを使っても、納品書は問題無く出力できるという事ですね。

ただ、STORESのみ、PCが必要になってきます。
STORESは下で述べる送り状CSVの出力機能についても制限があり、細かくポイントを下げて来るな~という印象です。


配送用伝票(送り状)用CSVの出力機能を比較! BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

ヤマトなど、配送会社のシステムに出荷情報を登録するためのCSVファイルの出力機能について比較してみました。

BASE ヤマト・佐川・日本郵便用のCSV出力プラグイン(無料)
STORES ヤマトB2クラウド用CSV出力機能
スタンダードプランのみ提供 ※PCのみ
Shopify ヤマト・佐川・日本郵便用のCSV出力プラグイン
(月額$29.99)
カラーミーショップ ヤマト・佐川・日本郵便用のCSV出力可
EC-CUBE 有料プラグイン 55,000円
https://bit.ly/3cipVyP



ある程度の出荷数があるお店の場合、送り状データCSVを出力する機能は必ず欲しくなってきます。

BASEは、この機能を無料プラグインで提供しており、さすがの使いやすさです。

STORESは月額2,178円のスタンダードプランでしか、この機能を使う事ができず、しかもヤマトだけです。
これはかなり残念な仕様ですね。


Shopifyは月額$29.99の有料プラグインを使う必要があり、こちらも残念です。

カラーミーショップは基本機能の中にヤマト・佐川・日本郵便用の送り状CSV出力機能を備えており、非常にありがたいところです。


月額費用もロイヤリティもなく、他ではコストを抑えられるEC-CUBEですが、送り状CSVについては55,000円の有料プラグインを使う必要があるという、なかなかスパルタな仕様になっています。


ECサービス おすすめはこれ! BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE

色々と比較してみて、結局どれがおすすめなの?という事なんですが、どこに重点を置くかで変わってくると思います。
条件別に、おすすめのECサービスを選んでみました!


とにかく簡単に手間をかけずネットショップを作るならBASE!

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた

月額費用が無料という事、運営専用のスマホアプリ「BASE Creator」からもお手軽に運用が可能という事で、とにかく手軽に、すぐにインターネットの自分のお店を作りたい人には、BASEがおすすめです!


さらにBASEで作ったお店は個別のネットショップであると同時に、ユーザー用のBASEアプリの商品検索にもヒットするようになり、流入が見込めます。


注文ごとの手数料は、今回比較したサービスの中でも高めの部類に入りますが、商品ごとの手数料ではBASEより安いSTORESが送り状CSV出力機能を月額2,178円のプランでしか提供していないところを、BASEは無料プラグインで導入可能で、STOREAがPCからしか納品書を出せないところをBASEはやはり無料プラグインで普通に出せるなど、多少手数料はかかるものの、ネットショップに関するストレスを極限まで減らしてくれているのがBASEで、これは流行る訳だと思いました。

対抗馬のSTORESはもっと頑張って欲しいところです。



利益率を最大化するならEC-CUBE!

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた


月額利用料・注文ごとの手数料が無料(カード等の決済手数料は除く)のEC-CUBEは、特に売上が多く見込めるECサイトで利益率を最大化する場合、有力な選択肢になります。
デザインや機能のカスタマイズ性も他のサービスとは比較にならないほど高いのがEC-CUBEです。

反面、設置やカスタマイズにはプログラミングの知識が必要になり、最もハードルが高いのもEC-CUBEになります。

また、送り状CSV出力機能については、現状55,000円の有料プラグインを導入する必要があり、初期コストが意外とかかります。



間をとってカラーミーショップ!

BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBE 各種ECサービスを比較してみた
カラーミーショップはレギュラープランは月額3,300円の固定費がかかりますが、注文金額に応じた手数料は払う必要が無いため、ある程度の売り上げが見込めるECサイトであれば、BASEなど、注文ごとの手数料が発生するサービスに比べて、利益率を上げる事ができます。

納品書や送り状の出力機能も基本サービスに組み込まれており、インターフェースは若干古いところもありますが、慣れれば気にせず使っていけると思います。

実際利用している企業や事業主も多いのがカラーミーショップ。さすが老舗ECサービス、安定感があります。


https://shop-pro.jp/

まとめ BASE, STORES, Shopify, カラーミーショップ, EC-CUBEの比較

色々なECサービスを比較してみましたが、BASEの使いやすさ、かゆい所に手が届く感じが、際立っているなと感じました。

最初は、管理画面のUIなどが好みで、手数料も安いSTORESの方が良いんじゃないかと思ったんですが、PCからしか明細書が出せなかったり、送り状CSVが有料プランでしか出力出来ないなど、クリティカルな部分で使いづらさを感じましたね。

EC-CUBEは自社でカスタマイズできる人材がいればランニングコストは最小化できますが、カスタマイズを外注に頼らざるを得ない場合、他のサービスよりも運営費がかさむ場合も考えられます。

そこそこのカスタマイズ性と充実した機能、ある程度の売上が立つ場合のランニングコストの安さを考えると、カラーミーショップも有力な選択肢だと思います。

最適なECサービスを選ぶ場合、自分もしくは自社の人的なリソース、どれくらいの売上を狙っていくかに応じて選ぶと良いと思います。


ネットショップをこれから始める方は、とりあえずBASEで流れをつかんでみて、そこで経験値を積んで、より利益率を上げたいとなってから、EC-CUBEやカラーミーショップを検討しても遅くないと思います。


この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
身近な自然を楽しみながら暮らしています。

生き物とサブカルのポッドキャスト「セミラジオ」を配信中です!

詳細なプロフィール