石田泰道さんの自宅兼ギャラリー「大吉祥」
石田さんは甲府一高で美術教諭としてお勤めされながら、精力的に制作をされている方です。
今回の展示は、石田さんのご自宅兼ギャラリーである「大吉祥(だいきちじょう)」という建物で開催されました。
展示されている作品もとても素晴らしかったんですが、このギャラリーの内装や調度など、あらゆる要素が石田さんのこだわりによって作り込まれており、見所満載のすごい場所でした。
外観や内装など、古民家風の建物なんですが、もともとは普通の現代風のお家を購入されたのだそうです。
石田さんご自身の手によるリノベーションによって、今は古民家のようにしか見えません。
このお家自体が、石田さんの手による壮大なスケールの作品になっています。
ギャラリー「大吉祥」の外観。
古い画材箱を使って作られた棚。
一高で不要になった画材箱を使用したのだそうです。
これも、何かの箱を使って作られた階段。
これ、実は引き出しなんです。
引き出すと、中にも作品が。
ストーブ。これも、ご自分で溶接して作ったのだとか。
石田さんの作品「花」。
うねるような生命力を感じさせる、すごく好きな作品です。
石田さん以外のアーティストの作品も展示されていました。
ろうけつ染めは古屋絵菜さんの作品です。色合いがとても美しいですね。
石田先生。
ご自身のプロジェクトで、巨大な繭玉に乗って川下りをしていた時の写真です。
参考ページ
天上から吊られているのは、元々は石田先生のお知り合いのお寺の「戸」として使われていたものだとか。
急な階段の上は、ロフトのような空間になっていました。
ギャラリーの屋号の由来である吉祥天。
吉祥天は、元々はヒンドゥー教の神様であるラクシュミが仏教に取り入れられたもので、ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の妃とされています。
ラクシュミは真・女神転生では回復魔法の使い手として重宝しましたね。
引用:真・女神転生II
ひっくりかえる。
岡本直浩さんの作品。
岡本さんは、戦火で焼失した身延町の木喰仏を復活させるプロジェクトで、子安観音像を制作された方です。
参考リンク・子安観音像を制作する彫刻家・岡本直浩さん
田中美帆さんの手による、大きな羽のアート。
味わい深い表情の狛犬もいました。
三葉虫の化石もありました。
お庭も野趣あふれる感じで、とても素敵でした。
かまどのようになった所に来場者のお子様がすっぽりと収まって、記念撮影をしていましたね。
今回、石田さんに初めてお会いして、お話させていただきました。
とても軽やかでエネルギッシュな方でした。
石田さんの奥様ともお話させていただき、お家について色々とお話を聞かせていただきました。
その後、妻のバク子と一緒に、コーヒーとお菓子もご馳走になってしまいました。
ごちそうさまでした!!
コーヒーをいただいた時に、ギャラリーアマノの天野幹夫さんご夫妻とご同席させていただきました。
天野さんはご自身も作家活動をされながら、山梨県北杜市のギャラリー「ギャラリーアマノ」を運営されている方です。
現代美術を中心に展示をされているギャラリーで、ウェブサイトでこれまでの展示を拝見したところ、興味深い内容のものがいくつもありました。
冬場は臨時休業という事なので、来年以降、再開したら訪れたいと思っています。
ギャラリーの周辺の風景。
田畑が多く残る開放的な場所で、とても気持ちが良かったです。