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LOMO LC-Aというカメラ

2020年5月17日

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しばらく前にサブカル系女子・男子の界隈で「トイカメラ」が静かなブームになっていたらしいです。

自分はそのブームが終了してだいぶ経過してから1人でトイカメラにはまっていたので、現象が起きていた当時は全く気付いていませんでした。

トイカメラの代名詞とも言えるのが「ホルガ」という中国製の激安カメラです。
このホルガ、低性能なレンズや光漏れへの対策不足により、光量オーバー、写真のフチが暗くなるトンネル効果、変色など、撮影者の意図しない写真が撮れてしまいます。
普通に撮りたい人にとっては単なる粗悪品でしかありませんが、そういう駄カメラを、逆にアートな写真を撮るためのツールとして活用する人も出現しました。

元々は技術力不足の産物でしかない駄カメラは「トイカメラ」という前向きなカテゴリーとして再定義されるに至った訳です。

LOMO LC-A



そんな「トイカメラ」に分類されるカメラの1つとして、旧ソ連で製造されていたLC-A、それを継承したLC-A+があります。
LC-Aの制作者には「アートな写真が撮れるトイカメラを作っちゃうぞ~!」という思想は全くなく、同士諸君のために優秀なカメラを作ろう!と意気込んでいたのだろうと思います。

ただ、ゼロからデザインする気力は無かったらしく、外観は日本のコシナCX-1というカメラにそっくりです。
そうして出来上がったLC-A。ホルガ同様のトンネル効果、オート以外実用性のない絞り機能、アバウトなピント合わせ、ソ連製品らしく無駄に頑丈な作りなど、トイカメラ的なものを欲する心を十二分に満たしてくれます。

LC-A+は、そんなLC-Aに惚れ込んだオーストリア人が、ロモグラフィーという会社を立ち上げて販売している後継機です。
シャッターカバーにキャラクターの絵がプリントされていたり、元祖LC-Aとは微妙に違いがあります。

自分もフィルム、デジタル含めて色んなトイカメラを買いましたが、一番よく使うのは、このLC-Aです。
重量感がちょうどよく(他のトイカメラはプラスティック製が多く、カメラとしては軽量なものが多い)、シャッターを切った時の音も心地よくて、使っていて気持ちがいいんですよね。

何より出来上がってくる写真がいいんです。
いい具合に背景もボケるし(ピントがアバウトなので失敗写真も多いけど)、レトロさと幻想性を、やりすぎない程度に加える事が出来ます。

ただ、大量に輸入されて購入しやすいホルガと違って、日本で購入しようとすると高額なのが辛いところなんですよね。
LC-A+はロモグラフィーのサイトで購入出来ますが、¥28,080とお高いです。

自分はebayで購入しました。
日本のサイトで買うよりも、ずっと安く売られています。
英語のサイトなのでハードル高く感じますが、翻訳ソフトを使えばいいし、入金もペイパルが使えるので、低リスクで購入が出来ます。
自分はポーランドの人から購入しましたが、ちゃんと商品が届きました。

作例

自分がLC-Aで撮った写真です。
何を撮っても不穏に写るところが気に入ってます。

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この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
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Posted by せみやま