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アカキノボリカンガルー ニューギニアのかわいい至宝

2021年9月2日

アカキノボリカンガルー
引用:トロント動物園


あまり知られていませんが、ニューギニアとオーストラリアの一部には「キノボリカンガルー」という動物が暮らしています。

今回はその中でも特に愛くるしい、アカキノボリカンガルーという動物について書いてみたいと思います。


アカキノボリカンガルー
全身画像。


アカキノボリカンガルーとは

アカキノボリカンガルーは、オーストラリアやニューギニアを中心に生息する「有袋類」という哺乳類の1グループの仲間です。
人間を含む「有胎盤類」が、お腹の中で赤ちゃんが大きくなってから産むのに対して、有袋類は未熟な状態で子供を産み、お腹の育児嚢で育てます。

アカキノボリカンガルーの生息地

アカキノボリカンガルーは、パプアニューギニアのフオン半島に生息しています。




パプアニューギニアのウンボイ島にも生息していますが、この島には元々生息しておらず、人の手によって持ち込まれたと考えられています。



アカキノボリカンガルーの生息数

アカキノボリカンガルーの野生での個体数は、推定2500頭以下と考えられており、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種に指定されています。

アカキノボリカンガルーの身体的特徴

頭胴長:約50cm~80cm
オスの体重:9~11kg
メスの体重:7~9kg

アカキノボリカンガルー

アカキノボリカンガルーは、キノボリカンガルー属の他の種に比べて筋肉質で、上手に木登りをします。
尻尾は頭胴長と同じくらいの長さがあり、木々の間をすばやく移動する際に、バランスを取るのに役立ちます。

耳は短く丸みを帯びており、聴力はあまり良くありません。
その姿から「熱帯雨林のテディベア」と呼ばれる事もあります。

アカキノボリカンガルーの生態

アカキノボリカンガルー ニューギニアのかわいい至宝
引用:Fred Hsu
木登りする若いアカキノボリカンガルー。

オーストラリアの平原をジャンプしているカンガルーとは違い、アカキノボリカンガルーは標高1,000〜3,000メートルの熱帯雨林に住んでいます。

基本的に単独で暮らす生き物で、オスとメスとその子供からなる小さなグループを作る場合もあります。

ほとんどの時間を木の上で過ごし、まれに餌を求めて地上に降りてきます。

跳躍力に優れており、最大9mもの距離をジャンプする事ができます。

1日の内、2時間程度を摂食に、14時間から15時間を休息と睡眠に費やします。
これは繊維質の植物を主食としているため、消化に時間がかかるためだと考えられています。




アカキノボリカンガルーは、赤ちゃんをお腹の育児嚢で育てます。
赤ちゃんは、生後約22週で袋から顔を出すようになり、28週頃には初めて袋の外に出て、自分でエサを食べるようになります。
41週にもなると、もうお母さんの袋に入る事はありません。

アカキノボリカンガルーの食物

食物の75%は植物の葉っぱや芽、果物ですが、鳥の卵や若い鳥など、肉食性の食物もとる事があります。

アカキノボリカンガルーに会える動物園

アカキノボリカンガルーは、日本の動物園では飼育されていません。

同じキノボリカンガルー属のセスジキノボリカンガルーは、よこはま動物園ズーラシアで飼育されています。

海外のいくつかの動物園では、アカキノボリカンガルーを見る事ができます。


ブロンクス動物園(アメリカ・ニューヨーク州)

アカキノボリカンガルー
引用:ブロンクス動物園

なんと、ニューヨークにあるブロンクス動物園で、アカキノボリカンガルーが飼育されているそうです。
大都会のキノボリカンガルー・・・かなり意外な感じがします。




ウッドランドパーク動物園(アメリカ・ワシントン州シアトル)

アカキノボリカンガルー
引用:ウッドランドパーク動物園

アカキノボリカンガルー ニューギニアのかわいい至宝
引用:ウッドランドパーク動物園

アカキノボリカンガルー ニューギニアのかわいい至宝
引用:ウッドランドパーク動物園

アメリカ西海岸、ワシントン州にあるウッドランドパーク動物園でも、アカキノボリカンガルーに会う事ができます。
すぐ上の写真は、2020年1月に生まれたばかりのKewengくんと、お母さんのエランナです。







リンカーン子供動物園(アメリカ・ネブラスカ州)

アメリカ中部、ネブラスカ州のリンカーン子供動物園(Lincoln Children’s Zoo)にも、アカキノボリカンガルーが飼育されています。


トロント動物園(カナダ)

カナダ最大の動物園、トロント動物園でもアカキノボリカンガルーに会う事ができます。





アカキノボリカンガルーの英名 Matschie’s tree-kangaroo

アカキノボリカンガルーの英名は「Matschie’s tree-kangaroo」。

これはドイツの動物学者ポール・マッシー氏に敬意を表して命名されたものです。

マッシー氏自身がアカキノボリカンガルーを発見した訳ではなく、敬意を表して、という事のようです。




アカキノボリカンガルーの近縁種で90年ぶりに生息が確認された「ウォンディウォイキノボリカンガルー」についても書いています↓


キノコが主食の珍しいカンガルー、ギルバートネズミカンガルーの記事はこちら↓
この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
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Posted by せみやま