四尾連湖で探鳥(山梨県 市川三郷町 ホシハジロ, アカゲラ)
山梨県の湖と言えば富士五湖が有名ですが、市川三郷町には「四尾連湖(しびれこ)」と言う小さな湖があります。
最近ではアニメ「ゆるキャン△」の舞台になった事で、聖地として巡礼する方もいるようです。
この四尾連湖、日本野鳥の会甲府支部のサイトで野鳥観察地として紹介されており、かなり前から気になっていました。
意を決して行ってみたのが、2019年12月の事になります。
四尾連湖の風景と、各種ボート
湖面標高880mの四尾連湖。豊かな自然に囲まれた場所に、ひっそりと存在しています。平野部から車で行く場合、物凄く険しいというほどではありませんが、そこそこ曲がりくねった山道を延々と進む事になります。
湖面の風景。
恐竜?のボート。
静謐な自然の中に似つかわしくないショッキングピンクですね。
打ち捨てられ、処分されるでもなく、ただそこにある白鳥のボート。
こういう感じ、嫌いじゃないですよ。
ホシハジロとオオバン(四尾連湖)
カモ目のホシハジロと、クイナ目のオオバンが寄り添って泳いでいました。
体のサイズが近い者同士、類縁が遠い同士でも、寄り添う習性があるんですね。
「見た目大分違うけど、これもご縁だ。
仲良くしようや!」
「おうともよ!旅は道連れ世は情け、ってね!」
おそらくそんな感じで意気投合したんでしょう。
上の写真を見ると、ホシハジロもオオバンも水草をくわえています。
ホシハジロもオオバンも雑食なんですが、植物食の傾向が強く、食べ物の好みが一緒なんですね。
正面からの図。
目が赤いのが特徴です。
エナガ(四尾連湖)
湖をぐるりと一周できる遊歩道を歩きながら、鳥を探す事にしました。併設されているキャンプ場を利用されている方の楽しそうな声を聞きながら、鳥の声にも耳をすませます。
遊歩道から少し斜面を上がり、雑木林を探索してみる事にしました。
雑木林の中で、エナガの群れに遭遇しました。
日本の野鳥の中でも最小クラスの鳥で、コロコロしてとても可愛いです。
鳴き声は「ジュルリ…! ジュルジュル…! ジュルルルルリ…!」的な感じで、あまり可愛くないんですが。
四尾連湖でアカゲラと初遭遇!
なんと、キツツキの一種で「いつかは見たい!」と思っていたアカゲラと、四尾連湖で初遭遇する事ができました!
数十分間に渡ってじっくりと観察する事ができたんですが、ずっと同じ場所にいて、一つの枝をひたすらつつき回していました。
「この枝の中には、でっかいカミキリムシの幼虫がいそうだぞ!」みたいな感じで、確信を持ってつついていたのかもしれません。
ずっと見たかったアカゲラ。
距離は遠かったですが、じっくりと観察する事ができて、嬉しかったです!!
四尾連湖も、なかなか行くのがおっくうな場所ではありますが、また訪れてみたいと思います。
四尾連湖で観察できた鳥
ホシハジロオオバン
カワウ
アカゲラ
コゲラ
エナガ
イカル
シジュウカラ