ロンドンゾンビ紀行
ネットで予告編を見てから、ずっと気になってた映画。
この映画の面白い部分は、予告編に全部詰まってると言っていい出オチ映画ですが、結構楽しめました。
この映画の中核をなすのは、なんと言ってもゾンビと老人のマリアージュによる面白さですね。
ゾンビの巣窟と化したロンドンの老人ホームにゾンビが侵入し、歩行器を使ってヨチヨチ歩くおじいちゃんと、動きの遅いゾンビのスピードがちょうど拮抗して…というシーンは、この映画のハイライトです。
ゾンビを銃器の乱射でなぎ倒す老人の絵面は、爽快感と不条理に満ちて、痛快です。
そして意外と主人公たちがお人よしでほっこりしてしまうのも、この映画のいいところです。
主人公兄弟は銀行強盗を企てるのですが、その動機が単に金目当てではないんです。
実は彼らの祖父が入居する老人ホームが、高級マンションの建設計画によって取り壊されようとしているため、それを解決するために大金を得ようとしているんですね。
別に主人公たちがゲス野郎の集団でもいいんですが、こういう気を抜いて見る映画の場合、「こいつらいい奴らだな」って思いながら見れる方が、しんどくなくていいですね。