マルセイユ版タロット(ジャン・ノブレ版)
自然を愛するタロット愛好家、せみやまです。
最近いくつかタロットを入手して、1日1枚引いて、その日の事を占うなどしているんですが、その中でもお気に入りのタロットをご紹介したいと思います。
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ユーモラス・変顔・味わい深い。このワードにビビッと来たら、マルセイユ版タロット(ジャン・ノブレ版)がおすすめ!
長い歴史を持つタロットカードですが、現在も、新しい絵柄のタロットカードが続々と生み出されており、コレクター魂をそそられるジャンルになっています。そんな中で、今回のマルセイユ版タロット(ジャン・ノブレ版)は、1650年頃に制作された、特に歴史が古いものになります。
1600年代中頃にパリで制作活動を行っていたカードメイカーのジャン・ノブレ氏の作品です。
今回僕が購入したのはJC Flornoyより出版されている復刻版で、フランス国立図書館に保管されている原版を元に復刻されたものです。
女帝の正義のやる気が無さすぎる
ノブレ版以外のタロットでは、威厳がありつつも美しい雰囲気をたたえている事の多い女帝と正義ですが、ノブレ版ではすごく眠そうな感じで、あんまり世の中の事に関心が無さそうにしています。
この2枚に描かれた人物、顔もそっくりなので、姉妹かもしれません。
死神もなんかポップ
多くのタロットでは恐ろしげな絵柄で表現されている死神ですが、ノブレ版では、あまり悲壮感や怖さはありません。
首を斬られた人たちも、わりと穏やかな表情で地面に並んでいて「あ~あ、斬られちゃった」くらいの感じでいます。
出ちゃってる人たち 悪魔・愚者
ノブレ版では、それ以降のマルセイユタロットや、他種のタロットではきちんと隠されているものが、わりとそのまま出ちゃっている事があります。愚者のカード。出ちゃってます。さらに猫に狙われているのに気づいていません。
「ここまでやって、初めて愚者なんだよ!」という、ノブレ親方の意気込みが伝わってくるようです。
悪魔も出ちゃってます。悪魔に羞恥心は無いのです。
横にいる使い魔のデザインも、なんか可愛くて好きです。