山梨県立美術館 テオ・ヤンセン展で作品を動かしてみた!
テオ・ヤンセンとストランドビースト
オランダのアーティスト、テオ・ヤンセン氏が制作する作品群「ストランドビースト」は、砂浜に棲み、風を食べて生きるという設定の架空の生き物です。
塩ビ管やビニールテープなど、ホームセンターで売っているような一般的な素材で作られているにも関わらず、風力だけで本当に生き物のような動きを見せてくれます。
今回の展示では、多数のストランドビーストの実物を見る事ができるだけでなく、特定の時間に行われる「リアニメーション」では、実際に動くビーストを見る事ができます。
感覚機能を持つ「アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス」
30年以上に渡って制作されているストランドビーストは、時代ごとに素材や機能の変化・進化を続けており、それぞれのビーストが生まれた年代は、現実の生物学にちなんで「リグナタム期」など、固有の名前がつけられています。
現実の生物学でいう「白亜紀」などにあたる訳ですね。
そして、それぞれの作品には、これも現実の生物学のような「学名」風の名前がつけられています。
僕が一番好きなビーストは「アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス」という名前がつけられているもので、単に風を受けて進むだけではなく、ホースによって水の存在を感知して、進む方向を変える「感覚器」や、ペットボトルに圧縮した空気を溜め込み、風が無い時にも進める「胃袋」など、より自律的な、生物的な存在へと進化しています。
見た目も、本当に生き物らしくていいんですよね。
テオ・ヤンセンの作品を押したり引いたりしてみた!
展示の一角には、作品を自分で動かせる体験ブースがあり、僕もやってみました。
本来は風を受けて進むストランドビーストですが、この「アニマリス・オルディス」はBMWのCMのために制作されたビーストで、手頃なサイズのため、テオ・ヤンセンの展示では、来場者のための体験ブースに置かれるのが定番になっているそうです。
テオ・ヤンセンのリアニメーション
実際に動いている作品を見られる「リアニメーション」で、圧縮空気によって動いていた「アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ」です。
圧縮空気によって客席近くまで迫ってきて、かなり迫力がありました!
これもリアニメーションで、顔をブンブン振って、元気に動いていた「アニマリス・アデュラリ」。
妻のバク子が「バクみたいでかわいい!」と言っていましたが、確かにかわいいビーストですね。
テオ・ヤンセンの作品は、それと認識せずに動画で見た事があったんですが、今回は成り立ちやその魅力をたっぷり楽しむ事ができました。
ミニサイズのビーストを作れるキットをまんまと物販コーナーで買ってしまったので、それについても今度書きたいと思います。
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LittleSwallow