李朝のヘテ(獬豸/カイチ)
先日、ご縁のある山梨県甲府市のギャラリー、アサヒギャラリーさんに収蔵されていた、李朝の「ヘテ」を自宅にお迎えさせていただきました。
※アサヒギャラリーさんは現在はヘテや獬豸/カイチを収蔵されていないとの事です。
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李朝とは
李朝は日本では李氏朝鮮とも呼ばれ、1392年~1897年にかけて朝鮮半島に存在した、統一王朝です。李朝で作られた調度類は「李朝家具」と呼ばれ、アンティーク・骨董として愛好されています。
獬豸(カイチ)とは
画像引用:wikipedia
獬豸(カイチ)は中国の伝説上の生き物で、頭の真ん中に一本の長い角を持つ、一角獣として描写されています。
カイチは正義や公正、法治を象徴する獣とされ、清の時代の役人の着物にもカイチの刺繍がされていました。
ヘテとは
画像引用:wikipedia
中国から朝鮮に伝わった獬豸(カイチ)はヘテと呼ばれるようになりました。
元々は一角獣だったカイチですが、朝鮮でヘテとして作られる際には、角を持たない、つるんとした頭部の獣として造形されるようになりました。
李朝のヘテ
今回お迎えした李朝のヘテは一対になっており、制作様式に共通点が多いのですが、一方は帽子を被っているのに対して一方は無帽で、見た目がかなり違うようにも見えます。なので、元々一対の像として作られたものかどうかは分かりません。
僕は元々日本の狛犬が好きで、このセミブログでも記事をアップしてきており、今回のヘテは、なんともユーモラスな雰囲気に惹かれて、お迎えする事にしました。
色んな角度で写真を撮ってみたので、ぜひご覧ください!