クビキリギスの夜
地植えされた多肉植物「セダム・パリダム」を鑑賞していると、壁に見慣れない虫がいるのを発見しました。
なんだろう? バッタの仲間だとは思うけど、ショウリョウバッタにしては首が寸詰まりで、異様なシルエットをしているなあ・・・。
カメラを近づけてもまったく逃げず、近くで撮影が出来ました。
調べてみたところ「クビキリギス」という虫だと言う事が分かりました。
クビキリギスはやはりバッタの仲間で、いわゆるバッタ的な色の緑色型と、今回発見した褐色型の2タイプがいるそうです。
名前の漢字表記は「首切螽蟖」と書きます。
穏やかじゃないんですが、名前の由来は
「アゴの力が強すぎるせいで、噛みつかれた状態で引っ張ると首がとれてしまうから」
・・・という、ホラー色強めの特徴から来ているそうです。
強力なアゴで噛みついてくる上に、あわてて引っ張ると首がとれてしまう・・・。
かなり恐ろしい虫ですね!!
幼少期に遭遇していたら、とんでもないトラウマを植え付けられていたかもしれません。
噛みつく虫で思い出しましたが、子供の頃に弟と一緒にクワガタムシを歩かせたりして遊んでいると、弟が指をクワガタに挟まれてしまった事がありました。
この時、弟の指を挟んだのは、スジブトヒラタクワガタのオス。
小さいクワガタなんですが、アゴの力が思った以上に強力で、かなり力を入れて外そうとしてもびくともしませんでした。
弟が痛がるので、なんとか外そうと洗面器に水を張って水責めにしたんですが、恐ろしく根性のあるクワガタで、アゴの力は全くゆるみませんでした。
もう一度、クワガタのアゴがとれてしまったらどうしようかと思うくらい力を入れてみたところ、ようやく外す事が出来ました。
スジブトヒラタクワガタのアゴも無事でした。
この時ほど、昆虫を相手に身体と身体でせめぎ合った経験は無く、今後もないように思います。
ちなみに、記事タイトルは「ヴァルプルギスの夜」にかけています。(自分でネタバレしていくスタイル)