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世界名作劇場 主題歌大全集 全曲レビュー!

2021年11月26日

目次

世界名作劇場 主題歌大全集 Disc2の収録曲

中期の名作、小公女セーラの主題歌から始まるDisc2。
OP曲、ED曲ともに、セーラに襲いかかる全46話の過酷な運命を象徴するような、悲壮感に満ちた名曲です。

花のささやき(小公女セーラOP曲)



アニメソング専門の歌手・下成佐登子が歌うOP曲。セーラの過酷な運命と境遇には、これくらいの情念が必要!とばかりに、情感たっぷりに歌い上げる名OP曲。
花のささやき~ひまわりのセーラメドレーの、作品世界に引きずり込む力の強さは圧倒的です。

私だって 泣こうと思ったら
声をあげて いつでも泣けるけど
胸の奥に この花あるかぎり
強く生きて みようと思う
この一節! いろんな情景・意味・想い・諦念の入り混じったセーラの内面を感じさせます。

名曲度:★★★★

ひまわり(小公女セーラED曲)



OP同様、下成佐登子が歌うED曲。OP曲のような派手さはありませんが、人情薄い料理長夫妻にこき使われ、街へとぼとぼおつかいに行かされていたセーラの姿がオーバーラップするような、寂しさのある曲です。

下成佐登子は最近は歌手としての活動を休止しているそうです。

残念ですが、この2曲は本当に最高です。

名曲度:★★★★

最終話近辺で狂気にとらわれた学院長の妹・アメリアについて解説しています。

し・あ・わ・せカーニバル(愛少女ポリアンナ前期OP曲)



ひたすら暗かったセーラとは、物語も曲調も明るく一新したポリアンナのOP曲。
そうさ100万ボルトの月夜が回るよ
上の歌詞に「ピカチュウかよ!」とツッコミたくなりましたが、この時代はピカチュウもポケモンも存在しませんね…。

名曲度:★★

愛になりたい(愛少女ポリアンナ前期ED曲)



ひたすら暗かったセーラとは、物語も曲調も明るく一新したポリアンナのOP曲。
サイレント・イヴで有名な辛島美登里が楽曲提供したED曲。
ポリアンナは全部見ていないので断言出来ないんですが、歌詞の内容が男女の恋愛の機微を歌ったもので、ポリアンナってそういう話だっけ??と思ってしまいました。

余談ですが、サイレント・イヴはご本人の公式チャンネルで動画が鑑賞出来ます。



名曲度:★★★

微笑むあなたに会いたい(愛少女ポリアンナ後期OP曲)



ポリアンナは後半、シリアスな展開が待っていると聞いていますが、それを反映したかのような、深刻さを帯びたOP曲です。

名曲度:★★★

幸福(愛少女ポリアンナ後期OP曲)



いい曲なんですが、前期OPの元気いっぱいな曲調と比べると、後期ポリアンナどうなっちゃうの!?と思わせる曲です。

名曲度:★★★

若草の招待状(愛の若草物語・前期OP曲)



おニャン子クラブの新田恵利が歌う、この「若草の招待状」と「夕陽と風とメロディ」は、名作劇場主題歌の全曲中、最大の問題作です。

不安定な歌声に、聴く人の心も不安定になるので、体調が優れない時や疲れている時は、なるべく聴かない方がいいと思います。

事務所のゴリ押しで起用されたのかな?と勘ぐってしまいますが、全48話中、14話までしか使用されないという異例の早さで別の曲に差し替えられており、視聴者の反応や製作者サイドの「さすがにこれはまずい」という判断があったように思います。

作曲・高見沢俊彦というビッグネームをもってしても、この曲の使用継続は難しかったようです。

名曲度:

夕陽と風とメロディ(愛の若草物語・前期ED曲)



おニャン子クラブの新田恵利が歌う、愛の若草物語の前期ED曲。

聴くと不安定になる度合いで言うと、OP曲よりこちらの方が上かも知れません。

こちらも作曲・編曲 松任谷正隆というビッグネームが無駄に投入されていますが、「若草の招待状」同様、14話まで使用された後、別の曲に差し替えられました。

名曲度:

いつかきっと!(愛の若草物語・後期OP曲)



「愛の若草物語」作中の四姉妹を演じる声優が歌う、後期OP曲。

歌詞はキャラクター紹介的な側面が強く、曲的にすごく洗練されているという感じではありませんが、前期の主題歌に比べれば歌声の安定感が段違いですし、楽しく元気な雰囲気が出ていて「正しいアニメソング」という感じがします。

最初からこの曲で良かったんじゃないかな?と思いましたが、当時観ていた人の全員が同じ事を感じたのではないかと思います。

名曲度:★★★

お父さまへのララバイ(愛の若草物語・後期ED曲)



こちらも内容紹介的な意味合いが強いED曲です。

離れて暮らす父親を慕う気持ち、愛情がストレートに表現されています。

名曲度:★★★

ぼくらのセディ(小公子セディOP曲)



西田ひかるが歌うOP曲。この曲、80年代アイドルとして同年にデビューした西田ひかるの、実質的なデビュー曲でもあるんですね。

デビューしたてのアイドルを起用と言われると、前期若草の悪夢再び!?とPTSDを発症しそうになりますが、西田ひかるの平均的な歌唱力のおかげで、そつなくまとまっています。

名曲度:★★★

誰かを愛するために(小公子セディED曲)



こちらも西田ひかるが歌うED曲。

短調でちょっと寂しげなトーンの曲です。

名曲度:★★★

もう一度ピーターパン(ピーターパンの冒険OP曲)



悪夢の若草前期2曲を歌った新田恵利と同じく、おニャン子クラブのゆうゆが歌うOP曲。

制作陣も同じ失敗は避けたかったのか、名作劇場の格調高い内容にふさわしい曲かは別にして、それなりに歌唱力のある人を起用したんだな、という印象です。

名曲度:★★★

夢よ開けゴマ!(ピーターパンの冒険ED曲)



こちらもゆうゆの歌うED曲。

愛の若草物語からピーターパンの冒険まで、アイドルが歌う主題歌が続きましたが、この曲をもって一旦、この流れが終了します。

名曲度:★★★

グローイング・アップ(私のあしながおじさんOP曲)



ピーターパンまでのアイドル路線を断ち切るのは、実力派アニソン歌手・声優の堀江美都子が歌うOP曲。

少女から大人の女性への成長していく主人公ジュディを、ストレートすぎず絶妙なさじ加減で描写した、格調高い歌詞の名曲です。

名曲度:★★★

キミの風(私のあしながおじさんED曲)



主人公ジュディの前向きさ、エネルギーを感じさせるED曲です。

名曲度:★★★

ドレミの歌(トラップ一家物語OP曲)



原曲はアメリカの作曲家リチャード・ロジャースによるもので、契約料が高額のため、「トラップ一家物語」では、本放送時に限っての使用が認められていました。

再放送時、ビデオソフトなどでは、「ほほえみの魔法」という曲がOP曲にあてられましたが、その曲は「世界名作劇場 主題歌大全集」には収録されていません。

名曲度:★★★

両手を広げて(トラップ一家物語ED曲)



OP曲と同じく、歌手・声優の伊東恵里が歌うED曲。

伊東恵里は参加したアニソンの数こそ少ないものの、透き通った声が魅力です。

名曲度:★★★

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この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
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