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烏羽玉サボテン(別名ペヨーテ、ロフォフォラ)

2021年11月24日

烏羽玉サボテン(別名ペヨーテ、ロフォフォラ)


自宅で育てているプクプクして可愛いトゲ無しサボテン、烏羽玉(うばたま)。

トゲがなく、丸々としたその姿は思わず触ってみたくなる可愛さで、お気に入りのサボテンのひとつです。


このサボテンを入手するに至った経緯は、筋肉少女帯の大槻ケンヂと深い関わりがあるので、そこに触れてみたいと思います。


大槻ケンヂとうばたまトリップ

僕がうばたまを知ったのは、高校生の頃に読んだ大槻ケンヂのエッセイ本「のほほん人間革命」でした。

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当時、大槻ケンヂはドラッグに興味があったものの(本人がそう書いています)ご両親に申し訳ないなどの理由から、悶々とした日々を送っていたそうです。

その頃、合法的に園芸店で購入する事ができる、幻覚成分を含むサボテン「うばたま」の事を知り、これを7鉢、計38,000円分購入。

ジューサーで青汁にして飲み干し、知覚の扉を開こうと試みるが…というのが、のほほん人間革命の第一章「うばたまトリップの不思議な世界 <幻覚サボテン体験>」の内容です。

本の注釈によると、その後大槻ケンヂは考えを改め、アンチ・ドラッグ派に転向したそうです。

山田玲司の対談漫画「絶望に効くクスリ」の7巻で大槻ケンヂが登場し「飛行機の中でマジックマッシュルームによる長時間のバッドトリップを経験し、その時の心の傷が原因で心療内科に通院していた」という話が語られますが、そうした事も影響があったのかもしれません。


で、そんな大槻ケンヂのエッセイによって「プクプクして可愛く、幻覚作用のあるサボテン」というイメージが深く心に刻まれ、いつか見てみたいと思っていたんですが、たまに園芸店に行ってもうばたまが置いてある事がなく、ごく最近まで実物を見た事がありませんでした。


しかし最近、園芸店でようやくうばたまに遭遇する事ができて、我が家にお迎えする事ができたという訳です。

もちろんジューサーにかけたりはしません…。
その肉厚な可愛さを愛でています。


仔吹き烏羽玉

仔吹き烏羽玉 ペヨーテ 烏羽玉 うばたま 小さめの小株が集まって群体風になっている、仔吹き烏羽玉です。

烏羽玉サボテン(別名ペヨーテ、ロフォフォラ)

うばたまはとても成長が遅く、なかなか大きくなりませんが、逆に言うと買ったサイズのまま、長く楽しめるという事ですね。


ロホホラ 夢見るサボテン

ロホホラ 夢見るサボテン
「ロホホラ 夢見るサボテン」という商品名で売られていたうばたまです。
夢見るというのは、遠回しにうばたまに含まれる幻覚成分の事を指しているんでしょうか。


ロホホラ 夢見るサボテン

夢見るという事で、バクが描かれていますが、うばたまの原産地はメキシコです。
この絵に描かれているのはマレーバクで、マレー半島などに棲んでいるバクなので、ミスマッチになっています。

メキシコ南部に生息するベアードバクなら言うことないんですが、絵にした時に地味で何を描いているか分からないので、採用されなかったのかもしれません。

ベアードバク アグア
参考画像、ベアードバクのアグアくん。


この記事を書いた人
せみやま せみやま
生き物が大好きなWebエンジニアです。
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